新タケノコ(筍)は甘皮を楽しもう
春は山菜料理が楽しみという人は多いですが、コンビニやスーパーが仕入れ先という都市生活者にとっては高根の花。手が届きません。それでも筍は野菜売り場にドーンと積み上がっていて存在を誇示しています。1人暮らしでは丸ごと買うと手に余る気がしますが、丸ごと買って挑戦すると達成感がありますよ。選ぶのは太くて短いものがおすすめです。
私が特に達成感を感じるのは甘皮を調理する時です。水煮の物を買ってきたら味わえないのですもの。
甘皮って何?――筍の皮の付け根のところの柔らかいところです。
店では売っていません。茹で上がって皮ごと水にさらし、皮を外し
たら、そのまま捨てないで、皮の付け根を見てください。柔らかい
ところがあるでしょ。そこを切り離して食すのです。特に上の方に
はどっさりと。
取り外したら、繊維に直角に千切りにします。
植物繊維たっぷりの部位です。これを少しずつ、毎日いろんな食材
と一緒に楽しむのです。
アレンジ例
・豚ミンチと――豚ミンチと炒め合わせて、砂糖・醤油で甘辛く
味付けします。豚バラの薄切り肉や、牛のこま切れ肉とも合
います。多目に作ってストックすると、
・卵とじや丼物の具にできます。
・玉ねぎのざく切りやピーマン、ニンジンの細切りと炒め合わ
せると、より豪華です。翌日は片栗粉で八宝菜風に仕上げても・・・
・春巻きの具に――八宝菜風にしたものを、春巻きの皮で包ん
で揚げると主菜になります。
*以上の物はお弁当のおかずに使えませんか?
ストックするとき
千切りにした甘皮は塩か醤油で薄く下味をつけて煮て冷まし、
ポリ袋に詰めて空気を抜き、なるべく平らにしてチルド室で
保存します。一週間くらいは充分に持ちます。
・かき揚げの具に――ニンジンや玉ねぎ、野菜の残り物の千切り
と一緒にかきあげにするとちょっと豪華感がでます。
・スパゲティーの具に――和風、洋風、どちらの具材にも。
たらこ茶漬けの素と一緒に和えたら、グーでした。
ふりかけなどともお試しを!
*シンプルな素材ならではの多様なアレンジをお楽しみください。