◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇
単身けんの定例会会場はいつも渋谷駅からすぐの渋谷区のセンター。19日は4月の定例会&総会なので、私は渋谷駅前に普段着で到着。今や世界的名所・渋谷スクランブル交差点&"ハチ公銅像"はお祭り会場でもこんなに人が出るかしらという大群衆! 特に"ハチ公銅像"前には長い大行列。ご存じだと思いますが、"ハチ公銅像"との記念撮影の順番待ちの行列です。万博でもこれほど多国籍の方々の行列ができるのかしらと思うほど。渋谷区民扱いをしていただいて45年の私ですが、まだ再建設工事中のこの場所にこれほど海外から観光客が訪れてくださってと、元渋谷商工会議所のメンバーだった私はこの日も驚きと感激で感無量、と言うか戸惑い気味でした。SNSが世界を動かしている現場を実感!
日本では電車・バス等に乗るにも、ラーメン店に入るにも列に並んで待つというのが訪日観光客にも浸透していると報道から知らされていましたが、その他の場面では日本ルールを知らない人も多いのだそうですね。
テレビに出てくる紹介には、マナーを守る人がいる一方で「神社仏閣をテーマパークとはき違える海外観光客もいるので苦慮している」「撮影に興じる観光客で賑わうさまに、一瞬、何かのイベント会場に来ているような錯覚を覚えた」などと困惑する声も出ているとか。住民の日常生活に支障が出ているなどの苦情もかなり出ているようです。
異国へ観光旅行に訪れれば気分は"High"になりますよね。私も観光・仕事等で、30以上の国・地域へ何度か行ったような気がします。しかし言葉が不自由な私はツアーコンダクターやお仲間に付いて行くのがやっと。指示に従って教会等でスカーフを被ったり、履物を脱いだりして付いて行っていたというのが実態。特にFree timeが苦手だった記憶があります。
今年度は海外からの観光客が過去最大になるような報道が日々流れてきています。インバウンド観光は現在の国策です。オリンピックやワールドカップ等のスポーツの各種国際大会、大阪や名古屋の万博ばかりが要因でなく、内閣官房が2015年6月に発表した「クールジャパン戦略官民協働イニシアティブ」によるところも大きいのではないでしょうか。「"クールジャパン"は『外国人がクールととらえる日本の魅力(アニメ、マンガ、ゲーム等のコンテンツ、ファッション、食、伝統文化、デザイン、ロボットや環境技術など)』であり、"クールジャパン戦略"は『クールジャパンの、(1)情報発信、(2)海外への商品・サービス展開、(3)インバウンドの国内消費の各段階をより効果的に展開し、世界の成長を取り込むことで、日本の経済成長につなげるブランド戦略』である」としています。テレビのインタビューを見ていると、それらが日本への渡航の原動力になってきているのが感じ取れます。
「郷に入っては郷に従え」のことわざが日本にはあることを伝えることも、国際協調の柱かと思う今日この頃です。列を作って順番を待つという日本のルールが理解されたように、写真撮影にも"日本流"を促す助言ができればと…。今の私は夢洲の万博会場で列に並ぶのを狙っているところです。
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