No.528◆顔を見せない詐欺師たち―電話の受話器を触るのが憂鬱

 

◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇ 

 

昨日は朝から自動音声の電話が3件掛かってきました。私の机の傍には2機の子機が置いてあります。1機は単身けん、他方は自宅用。双方に相次いで掛けてきたのは「こちらはNTTコミュニケーションズです」という言い出しばかり。当然すぐにガチャリと切りました。

 

これと同じ電話はかなり以前からよく掛かってきていましたから、いつまで同じ手口の詐欺行為をやっているのかと腹立たしいばかり。今だに手渡された名簿でのローラー作戦で稼いでいるのでしょうか。NHKの受信料未納という手口も何度かありましたね。この手の詐欺はすでに世間一般に知れ渡っているものと思っていたら、知人が引っ掛かりびっくり。本人の落ち込み様は…。知人友人はその話には触れないようにしています。

 

3月17日の各社ニュース番組では、警察署の電話番号を偽造表示した詐欺が急増、警視庁が注意喚起と報じていました。着信番号を信じられない事態の発生です。「警視庁は着信画面に警視庁代表電話(03-3581-4321)や、末尾が0110の警察署代表電話番号を偽造表示させて、警察官からの電話と信用させる詐欺の電話が急増しているとして、同庁生活安全部の公式Xアカウントなどで注意喚起している」(3月17日付け「YAHOO!ニュース」)ことを各報道は伝えていました。

 

この手口は、通話のほかにSNSやビデオ通話に誘導するのが特徴だそうです。映像が使えるとなると、偽の警察手帳・逮捕状、合成写真などが提示され、信じやすくなります。「同庁は、警察官がSNSやビデオ通話で連絡を取ることはないとしており、警察を名乗る不審な電話を受けた場合は、相手の所属部署や名前を確認し、いったん電話を切って、最寄りの警察署や交番に連絡するよう呼びかけている」(前掲ニュース)とありました。振り込みの際にはインターネットバンキングや暗号資産取引口座を利用する場合があるとも。  

 

固定電話を使う人は減っていますが、スマホは幼児から高齢者まで持ち歩いている時代になりました。こんな技術が広く使われるようになったら、どのような事件が起きてくるのか、と新しい不安が沸き上がりました。家族からの電話番号だからといって話を信じ込ませてしまうような手口が出てこないかなどと。幼児であれば、誘拐・人質、生徒や学生、成人などであっても不安に陥れ、振り込ませ詐欺に掛かり易くなるのではと。

 

電話やメール、SNS等々、便利な通信システムに慣れた今、便利やタイパ(Time Performance=時間対効果)を利用する人の中には、これを犯罪に利用する人があることを肝に銘じておかなくてはいけない時代になったのですね。新しい詐欺・犯罪手口が編み出されています。油断も隙も…。