No.517◆「人生百年時代」百歳×百人から学ぶ"元気のコツ"

 

◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇ 

 

「人生百年時代」と言われる時代の昨年11月に80歳になった私です。生まれた激動の1944年の平均寿命など参考にならないのではと思っています(データもない)。でも平均寿命ってなに?と思って、過去との比較ではなく、今を探ってみました。

 

平均寿命の指標は、現在の死亡者の平均年齢を指しているわけではない、のだそうです。「現在0歳の人が何歳まで生きられるか」という平均余命の指標」なのですって! 要するに、今生まれた赤ちゃんが何歳まで生きられるかというもの。つまり1944年生まれの私が80歳になった今、何歳まで生きられるかという話ではないということ。納得! 私は13歳の時、ある疾病で20歳までかな?と言われていた身なのですから。

 

厚生労働省は2023年7月28日、2022年分の平均寿命と平均余命が記載された令和4年簡易生命表を発表しています。男性の平均寿命は81.05年、女性は87.09年となり、前年よりも男は0.42年、女は0.49年下回っていたと発表。

 

では「人生百年時代」の2024年の100歳以上の高齢者はというと、2023年から3000人近く増えて全国の100歳以上の高齢者が過去最多の9万5119人になったと発表。前年から2980人増え54年連続で増加。全体のうち女性が8万3958人と88.3%を占め、男性は1万1161人。54年連続で過去最多とか(厚生労働省2024年9月1日)。元同級生への今年の年賀状に「後20年もありますねぇ」と添え書きした私です。

 

そのような中、元気の出るTV番組を見ました。12月26日、NHKの“あしたが変わるトリセツショー”です。北海道から九州・沖縄まで日本中の元気な100歳の方々100人を徹底調査したスペシャル版「100歳×100人 1万年の健康パワー」でした。彼らは健康のために何を食べ、どんな生活習慣を持ち、日々何を考えながら暮らしているのか?健康長寿の秘けつを聞き出し、科学の力で分析。その結果は、①「炎症老化」を抑える食、② 運動は「ちょこ活」を取り入れて、③ある生活習慣こそが「究極の健康法」に、でした。

 

この中で私が取り入れたくなったのは「ちょこ活」。それは? 掃除、洗濯、自転車、庭仕事など、生活の中でちょこちょこ動くこと。非運動性活動。“ちりつも”? 「ちょこ活は、積もれば山! フレイル予防でも大きな効果を持つ! 「?なるほど」 “無精者 喝!”

 

効率的な働き方を追求してきた時代のリタイア後の私。高齢期の日常生活では効率的という呪縛の中身を変えるきっかけにしなくては、と思った【去年今年】の年始です。