No.513◆大賞に選ばれた今年の流行語「ふてほど」、知ってた?

 

◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇ 

 

師走に入ると、無職の一人暮らしの私でも年末までに「あーぁ、やらなきゃ」ということが次から次へと浮かんでくるので、物忘れの達人である私のメモの束が膨らんできます。年賀状準備も家の掃除・片付け、贈答等々、しなくても誰からも非難されるわけではない事柄なのですが、染みついた主婦業が急き立ててくるのです。

 

それともう一つ、知人たちとの世間話の輪に加われるように、1年を振り返る番組をチェックすること。話を合わせる家族が居ない日常なので、話題のジャンルが狭くなっているはずなので、せめて今年の常識的な話題は抑えておかなくてはと。

 

そんな私の最近のショックの一つが今年を代表する言葉を選ぶ流行語年間大賞「ふてほど」! 何のことやらサッパリ。新聞記事でもテレビ番組でもPCのWebでも時事用語には結構関心を持って日々見たり読んだりしているというのに…。

 

ご存じでしたか? その後Web検索で見つけましたが、私が知らない訳が判りました。私はほとんどテレビドラマを見ないのです。それにしてもニュース系ワイドショーはかなり視ているのに知らなかったぁー。でも少し安心しました。知らない人がかなりいらして、そのことが話題になっているというコメントを見つけたので。

 

語源は、TBS系1月期の連続ドラマ「不適切にもほどがある!」の略語で「ふてほど」というのだとか。語源が判って「そうだったのか」とホッ。ドラマの内容には今更関心はないのですが、このフレーズがもっと早く流布されていて、語彙としてあちこちで使われていたら、きっと私も多用していたのではと残念!という気持ちです。

 

例えばですが、衆議院選の選挙運動・ポスター騒ぎの時、都知事選の時もそう。オールドメディアの報道姿勢の"縛り"と報道の自由、対するSNSの解放された自由な匿名による投稿の数々。毎日毎日「不適切にもほどがある!」と思う日々のニュース・出来事!

 

「こんな話『ふてほど』よねー」と言って、雑談をどれだけできたことかと。この語彙を知らなかったから、ネガティブな「ふてほど」話題を我慢して、大谷選手の話題でポジティブな会話で明るく過ごしていた今年。でもそうかぁー、知らなかったから明るい話を選べていたのよねぇー。ま、いいか。

 

11月に今年を代表する言葉を選ぶ流行語年間大賞候補が発表されたとき、1位の「アサイーボール」が判らなくて沈んでいた私。やっぱり"時代遅れ"ですよね(ショボン…)。多分大晦日のNHK紅白歌合戦も聴いたことが無い楽曲が多いのでしょうね。