No.510◆「またトラ」は日本経済に大きく影響するのでしょうか?

 

◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇ 

 

アメリカの大統領選挙の結果が出ました。事前の日本の報道では「もしトラ」か、と言われていたので劣勢なのかと思っていたのですが、接戦とは言えない結果でトランプ氏が次期大統領に選出されることになりました。選挙人による形式的な投票を経て2025年1月20日、第47代大統領に正式に就任される運びとなります。

 

2度の暗殺未遂事件や刑事事件で有罪評決を受けながらも、また4件の刑事裁判を抱えながら選挙を戦って当選したというのですから、支持者は「米国を再び偉大に」「アメリカ第一主義」という訴えに大いに賛同したのでしょう。あなたの予想は当たっていましたか? 

 

日本の総理大臣は明日11日、新たに選出されますが、再選されたとしても少数与党ですから、ごたごたするのでしょうか…。国会運営の会談は与野党間で頻繁に行われているそうですが。

 

日米両国のトップが揃って交代しました。アメリカの同盟国と称している日本に「またトラ」はどのような課題を突き付けてくるのでしょうか。トランプ氏は、選挙戦で関税引き上げによる自国産業保護や同盟国の負担増も主張していました。世界の各地で紛争が絶えない昨今、国際政治的にも負担金が増えるのでしょうね。

 

「またトラ」が決まった直後からすでに為替は「円安」になっています。輸入に頼っている燃料・エネルギーには、引き続き財政から補助金を注ぎ込むことになるのでしょうね。輸入食材も値上がりし、私の食費も嵩むことになるのでしょうね。衆院選の時に候補者が叫んでいた"減税"なんてできるのでしょうか。消費税率を変えることになると大企業から街の商店まで一斉にプログラムの変更に予期せぬ支出と時間をかけることになり、どうする?

 

他国の政治はニュースの中のコトとして、リタイア後の細やかな私生活にはあまり影響の有る無しを考えてこなかったのですが、高齢期を辛うじて自立して生活している私は"国内政治第一"を願っています。