No.503◆「認知症の日」に思うこと―医療は進化しているらしいけど…

 

◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇ 

 

9月21日が「世界アルツハイマーデー」だっていうこと、ご存じでした? 『YAHOO!ニュース』で初めて知りました。私のような一人暮らしの後期高齢者仲間は「認知症」が一番の心配事。なのに誰一人この話を切り出しませんでした。昨日の当会の定例会でも。

 

後で知ったことなのですが、次のような法ができていたのですね。今年(2024年)1月1日に「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」で9月を「認知症月間」、9月21日を「認知症の日」と定められた、とか。そして認知症施策を国・地方が一体となって進めていくことになったとか。私の眼には何故かこのような広報が入らなかったのでした。

 

そう言えば「敬老の日」前後のNHKの番組では「認知症」に関するモノが多かったことに気が付きました。認知症の原因となる疾患にはアルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などさまざまな種類があるのだそうですが、番組ではその中でも「アルツハイマー認知症」がほとんどでした。

 

私も一番の関心事は「アルツハイマー認知症」。「アルツハイマー型」は「認知症」の原因の中では予防や重症化を防ぎ易いらしいことは私にも分かってきました。その発症原因は完全には分かっていないそうですが、アミロイドβとタウの2つのタンパク質が脳内にたまることで、神経細胞が障害されて減少するのではないかと考えられているといいます。だから急に深刻な症状が出る訳でなく10年以上も前から察知できるらしいとか。心配になった人は自身で検査を受けに行けるとか。その検査方法も各種あって、紹介状が無くっても、身近な人に付き添ってもらわなくてもこそっと受けられるとか、などが聞こえてきています。そして「認知症」の中では、予防法や治療法の新事例が近年ニュースで度々報道されていて、早期発見すれば進行を止められる治療法や新薬が発売されているなどと。

 

予防法・治療法や薬の効果等が確立されてはいるとは言い難いようですが、自宅で一人暮らしを続けていたい私としては、自分で心配できる間は自律的に診断を受けに行こうかな、と思ったりして…。その前にまずは予防策のいくつかを実行してみましょうかしら。

 

※私の切り抜きストックの中で見つけた一文です。「江東区では、区民にご自身のスマートフォンにて気軽に簡単にチェックを行うことができる機会を提供します。認知症や認知機能に関心を持っていただくと共に、現在のご自身の状態を知り、早期発見や予防活動を始める動機付けにしていただくことを目指します。」