◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇
16日は「敬老の日」。私の属した家庭では、この日は孫が祖父母の長寿を祝い、日ごろの慈しみに感謝しておもてなしやプレゼントを渡す日でした。で、祖父母が亡くなってからは単なる祭日に。孫のいない私は「敬老の日」のイベントもなく、今年も単に休日なのです。
しかし、後期高齢者と言われるようになってからは自分のこれからを考える日となりました。多分報道の影響でしょう。希望としては自律と自立がずっと続くこと。結果、その技を模索する日になっています。何を狙っているのかというと心身の自由の持続です。そして行き着いたのが「アクティブシニア」を続けること。それには体を動かすことだと各方面の情報から学びましたので、置物のように動かない日々を脱することにしました。とは言えスポーツとは"観戦するもの"という思い込みの私、どうする?
近くの都立公園で毎朝ラジオ体操会に参加し、その前後の時間でジョギング・ウォーキング、ヨガ、太極拳等々、緩いグループになって身体機能を高めている方たちがおられるという情報。「一度行ってみない?」と誘われて見学に。なんと翌日から通うようになり、今では20年も続けているのです。
そして10年以上前のこと、単身けんでこの話をしたら、埼玉県の会員のHさんが「埼玉県ウォーキング協会の行事で"武蔵野十里"というイベントがあるけど一緒にどう?」と誘ってくださいました。「えっ、十里! そんなの無理よ」というと、参加コースは5kmからあるというので、10kmならということで初参加。ところがHさん、20kmコースを予約。まぁ途中でドロップアウトしてタクシーかバスでリタイアするか、と決心して参加。何とか完歩! 帰りの駅前のお店で乾杯のビールをゴクリ。何より嬉しかったのは金ぴかの参加バッジが頂けたこと。周りの方達も背負ったバッグや帽子に参加バッジをいっぱい着けていらして誇らしげ! Hさんも。こんなバッジが欲しい!となった私はこれが縁でHさんに連れられてこの団体が主催する国際的イベント"日本スリーデーマーチ"にも参加することに。
そして今では旅行会社や大学、区が主催するウォーキングツアーにまで参加するようになりました。効果は出ています。20㎏減らせと言われていた体重も「これくらいでいい」と整形外科の先生に言われ、故障していた左半月板や右膝内側靱帯も日々の活動に支障なく働いています。毎日の早朝ウォーキングのおかげで、外出しない日や会話のない日が無くなりました。心身ともに健康体だと思えるようにも。きっかけをくださったHさんに感謝しています。
しかし、一昨日のウォークツアーで解散寸前になって限界。鉄路で最寄りの駅までは辿り着きましたが、自宅まではタクシーで。自己分析では水分の補給不足。翌日正午ごろには回復しましたが、頭に浮かんだのはことわざの「年寄りの冷や水」! 「アクティブシニア」だと過信していて…。37℃の青天の中、2万歩のウォーキングに足りなかったのは年齢への配慮ではなく多分"飲料水"の補給、というのが私の見立てです。以後気を付けます。
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