◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇
8月22日午前3時、日本のはるか南の海上で発生したという台風10号がノロノロと進んでいるため、あちらこちらに発生した線状降水帯を刺激していて、このような状態が9月3日ころまで続く、という予想が出ています。近年の線状降水帯の発生は頻繁です。これ以上の10号様の停滞はお辞めいただきたい、とウォーキング仲間と嘆いています。
この地に定住を決めてちょうど44年、一昨日初めて避難指示「4」の文字を私のPCのお知らせ欄上に見つけました。「まさか!」と詳細をよく見ると丁目と番地が異なっていました。私の現状理解は間違っていなかったとホッとしました。
夕刻、静岡の姪から「おばちゃんち、大丈夫?」との電話。嬉しかったです。「うん! 大丈夫よー。多摩川から家までは、高低差が30m程あるそうだからご心配なくね。お電話、ほんと、嬉しいわぁ。準備万端、元気にしているって皆さんに伝えてね」と。
地デジのテレビ報道は、台風10号と大雨に関する情報に多くの時間を使ってくれています。仕事や観光で行ったことがある地域が出てくると、出会った人のお顔と共に山川や海辺も思い出して、居た堪れない気になって来ます。それらの現実が自分の身近に迫ってきているのが判ると、画面から伝えられてくる注意事項や準備品等のチェックをする気にさせてくれ、感謝です。
その中で私の気づいていなかった事項に出会いました。それは「水のう(水嚢)」です。下水道の処理能力が追い付かなくなると、各戸の下水管に汚水が逆流してくる事態に備えるグッズだそうです。洪水や雨水に備えて「土のう袋」を、というのは知っていましたが、「水のう袋」をとは聞き逃していました。
我が家の地域は、家庭汚水と雨水等の下水とは別経路で処理水場へ流れると聞いていたからかもしれませんが全くの無関心でした。ゲリラ豪雨だの、集中豪雨だのという今までにない気象が頻発する時代ですから、キッチンやトイレの発する警報音に気を付けなくてはと思いました。
東京都と世田谷区の「防災冊子」を開いてみましたが、「水のう」の作り方、置き方などは出ていませんでした。ウェブ検索では出ていました。TBS「Nスタ」8月30日、防災システム研究所の山村武彦所長によると、水のうの作り方は
・45リットルのゴミ袋を2枚重ねにする
・ごみ袋の半分ほど水を入れ空気を押し出し固く縛る
水のうの置き方は
・お風呂場は浴槽と体を洗う場所、2か所の排水溝に設置する
・洗濯機は排水ホースを外してその上に設置する
・トイレは便座を上げて、便器の中に入れる(入れた後は使用が出来なくなるので要注意)
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