◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇
実際、4月1日からマイナンバーと銀行口座は紐づいてしまっているのだろうか。マイナンバー嫌いの知人が先月会った時に怒っていたけど…。「4月1日からマイナンバーと銀行口座が紐づけられてしまう」「任意と言いながら、本人が拒否しないと自動的に銀行口座が紐づけられてしまう」と。
「紐づけられたら困る事でもあるの?」と訊いたら、「嫌じゃない! 国に預金まで知られるなんて」というのです。意地悪な私は「誰にだったら知られてもいいの?」と。「誰にでも知られたくないわよ。いつまで生きるか知らないけど、今あるお金で生活ができるようにしてきたのだから。いろいろタッチされたくないの!」とのこと。
そうですよね。今まで自立独立して、誰にも経済的な迷惑をかけず、羨まれるほどの贅沢もせず、健康第一と日々心配りしてきたのですものね。私だってそうよ。でも私はお国に預金や金融資産を知っていてもらった方がいいけど…。
4月1日から預貯金口座のマイナンバー(個人番号)付番制度がスタートしたとか。利息等の金融資産からの収入がどっさりなんて無い私は無関心だったのですが、検索してみるといいことが書いてありました。相続発生時や災害発生時に便利なのだそうです。
①相続時に、相続人が被相続人の預貯金口座を把握しきれていない場合でもマイナンバーで口座情報が特定できる。
②災害の発生時は、避難先の金融機関でマイナンバーに基づいて口座情報を確認できるため、別の金融機関であっても現金を引き出すことができる。
そう遠くない将来に私も被相続人になるわけで、マイナンバーに金融機関の口座を付番しておけば「紐付け管理」によって相続人は煩わしい事務手続きをしなくてもよいのだそうで、災害時の預金引き出しにも面倒な手続きが要らなくなるらしい、とか。現在私は、「限度額適用認定証」を持っていて医療制度の還付金、またコロナ禍による生活費給付金等も、届けてある銀行口座に自動的に振り込まれてくるので、面倒な手続きなく頂戴しています。つまり、こういうことなのでしょうか。
Yahoo!ニュースには、「自分の財産が『丸裸』にされる」とか、「タンス預金50兆円が狙われる!」などという見出しが出ていましたが、心配する人がいるのも頷ける私です。健康保険証の紐づけ時、住民基本台帳と照合した結果、氏名などが一致しないケースは約140万件、別人の情報が紐付けられるミスは約450件、公金受取口座が本人ではない名義になっているケースも約13万件あったという"事件"がありましたから。
便利になるのは嬉しいですが、自分の分は自分でチェックした方がよいのかなぁ…。
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