◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇
「国際幸福デー」という日があるのを今日知りました。地球儀を見ても「幸福の国」を指差すことができない程の報道の日々に居ますから。
「国際幸福デー」はブータンが提唱。2012年に幸福が世界中の人々の共通の目標となることを目指して国連で採択されたのだそうです。自国を「幸福の国」と称せることは素晴らしいこと。各国がブータンのように自国を「幸福の国」と言えるようになれば、と…。
ブータンはどんなに幸せな国かと検索してみたら、「発展途上国ながら2013年には北欧諸国に続いて世界8位となり、"世界一幸せな国"として広く知られるようになった。国民が皆一様に『雨風をしのげる家があり、食べるものがあり、家族がいるから幸せだ』と答えた」と出ていました。しかし、ブータンは2019年度版で156か国中95位にとどまって以来、このランキングには登場していない、とも。
2012年から2019年の間にブータンに何が起こったのか、と気になり、さらにweb検索をしたら、次のような観測が多く出てきました。
「かつてブータンの幸福度が高かったのは、情報鎖国によって他国の情報が入ってこなかったから」「情報が流入し、他国と比較できるようになったことで、それまで幸せを感じていても、人と比べ始めたとたんに幸福度が下がる」というようなコメントが多く出てきました。「日本の幸福度が低いのは、他人と比べたがる気質も関係しているでしょう」とも。
Yahoo!ニュースの毎日新聞の記事(3月20日)によると、「100年生活者研究所」が、国内と海外5ヵ国の市民を対象に100歳まで生きたいかや幸福度について調査したところ、日本が最も低い結果になったということです。「『100歳まで生きたいか』と聞いたところ、『とてもそう思う』『そう思う』と肯定的に回答した日本人は3割未満で、対象6カ国で最も低かった。幸福度も最も低かった」
この記事に対するコメントの一例を挙げると「自分が心身ともに健康で、仲の良い子孫や友人たちが沢山いればそりゃ長生きは幸せだろうと思うけど、病気や治療で辛い思いを繰り返したり、自由に動けなくなったり認知症になったり、はたまた自分ひとり健康でも、心置きなく楽しく話せる人や優しく気遣ってくれる身内がいなくなれば、100歳まで生きるってのはかなり辛いことだと思う。 それに比べて海外は、日本より家族主義で身内も多くて、年をとっても親族に支えられて大事にされて楽しく生きられるイメージが強いから、100歳志望者が多いんじゃないかと思う」
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