◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇
1月の定例会のテーマは「『防災準備』、避難所行きますか?」でした。11月の定例会では、全員が指定避難所へは行かないと言っていましたが、「在宅避難」するということは、「防災準備」ができているということでしょう。私の場合も区や都が奨励している程度はまあまあできているつもりです。
水・食料・生活必需品は備蓄3日分と言われていた阪神淡路大震災の頃から、東日本大震災等を経て、1週間分になり、感染症パンデミックを迎え20日間は、と提言されてきました。流通システムや決済システムを考えると“理解”して防災用物資の備蓄を増やしてきました。
しかし今回の能登半島地震では、こんな単位では「在宅避難」は無理と理解しました。今日のニュースではやっと全地域に、1か月余り掛かって通電に漕ぎつけたそうです。上水道はまだです。下水道は予定さえもまだ聞こえてきません。
過密都市・首都圏に住む当会の定例会の参加者は、首都直下型地震のような巨大震災時に、今までの防災対策は有効なのかと狼狽えています。私も。
戸建てではなく集合住宅に住むことを選ぶ層が多い単身者は、電源が確保できれば照明、情報収集・発信や冷暖房、上水道も復旧しますから、通信・食事・風呂・トイレ等、備蓄品さえあれば当面の生活は維持できます。しかし、電源が復活して上水道等が復旧しても、下水道が使えないとなると食事・風呂・トイレ等は使えません。緊急措置として空き地に排水をしみこませるなんてできないのですから。今回の大震災で新たに教えていただいた大ショックの一つです。
電気に頼れない生活は考えてきました。通信・熱源・上水道。電車・エレベーター等の交通。コンビニ・スーパーマーケット等ネットワーク販売。銀行やカード決済が×になった時のことを。
単身けんでは、インターネットが使えないとどんな日常になるのかを考えたことが無かったわけではありません。多機能が付いた固定電話が使えなくなるから、公衆電話用にテレカやコインを少しは貯めておこうといった時代、コンビニ・スーパーマーケット等ネットワーク販売のレジが使えなくなるから「定額束現金販売」、つまり、「定額現金販売・千円均一」等、になるから、千円札を30枚くらいは準備しておきましょう、とか。
災難がある度に学習させていただいています。できる貢献は「貧者の一灯」のカンパしかできないかもしれませんが、心は被災者の皆様の明日のお幸せをお祈りしております。
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