No.456◆「『第3号被保険者』は廃止でしょう!」と電話等が…

 

◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇ 

 

ひとりごとNo. 454(8月29日)の「106万円の壁」と「国民の義務」を読んだ方からお便りや電話が届いています。『第3号被保険者』『配偶者控除』を無くして、子どもの貧困対策に、と思いませんか。会として発信してはと思うのですが…という問いかけにお葉書が。

 

「ずっと不平不満でした。結婚しない方が悪い、と言われているようで。1人での生活は手伝ってくれる同居人もいないので"守りの毎日"でした。今も。同一労働・同一賃金だったかもしれませんが、税制や社会保障制度が全く不平等。1人暮らしの同僚やお仲間さんたちと何度この"不平不満"をぶち開け合ったことか」と。

 

そうですよねぇ。この優遇措置の費用負担分はどこから出ているのでしょうねぇ。会社負担なのか税金負担なのか。どちらにしてもこの費用は広く国民・他者が負担しているのですものねぇ。第3号被保険者だけになぜか賃金に上乗せしている優遇措置なのですものね。同感!です。

 

また「『第3号被保険者』制度、なんで続けるのよ」という電話が。「第3号被保険者って厚生年金と共済年金加入者の配偶者、ってことでしょう? 第1号被保険者(農業・自営業者・学生等)の配偶者には、この第3号被保険者制度のような優遇はないのだから。そして第1号被保険者だと本人も配偶者も国民健康保険も各自負担だし、おかしいよね。配偶者の職業によって待遇が変わるとか違うとかって言うのは…」

 

石川「そう思わない国会議員ってなんなのよねぇ。会社員の健康保険組合なんかも赤字だって新聞に出ていたようだし、議員さん何モタモタしてるのかしらねぇ。"もはや昭和ではない"と政府は言った筈なのにねぇ」

 

少子高齢化・人生百年時代と標榜する現在、年齢や体力、時代に応じた働き方を進めるためにリスキングを、また多様な働き方や転職、複数の仕事を持つ"二刀流"的働き方まで事例を挙げて奨励しています。今日18日は「敬老の日」。100歳を超えた高齢者は9万2137人で、その内女性は8万1589人(本年9月1日時点)だそうです。育てる子供の数も少なくなって、「性別役割分業」も終わりにする頃かもしれません。高齢期でも「ライフワークバランス」を採って生き生きと"人生百年時代"を送りたいものです。