◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇
防犯ブザーをお持ちですか? 30年以上前になるかと思いますが、幼稚園児・学童・女性ビジネスパーソン(当時はOLさん)は持たされていました。特に夕刻後の暗闇で、性的嗜好犯罪の対象になったり、金品の盗難に遭ったりなどが心配されて、発生を知らせるツールとして、助けを求めるための方法として持ち歩いていました。今はスマホにそのような機能があるのでしょうか。幼児から高齢者に至るまで位置情報が分かる機能付きのスマホを携帯していますが…。
私も探せば家のどこかにあるはずなのですが、もう随分長く関心が無く「防犯ブザー」の存在は忘れていました。ところが思い出しました。それは在宅時に起こる「押込み強盗時代」の到来に気が付いたからです。そして「防犯ブザー」を早速買いました。使い道は…。
単身けんが発足したての頃(32~33年前)、マイノリティーだったシングルは「弱者」とみなされ、空き巣・押込み強盗・性的犯罪等の受難の対象でした。そこでシングル女性や親元離れた女子学生や1人暮らしの高齢者の防衛策として、ドア際に「防犯ブザー」を設置し、ご近所に急を知らせるために大音響のブザーを鳴らす! を当会は提案しました。この手の犯罪者は大音響と周囲に知られることを怖れている、との研究結果があったからです。それを思い出し、このところ話題の宅配を装う訪問者等に対処するのに有効と思ったからです。(一生涯、使うことが無いのを祈りつつ。)
このきっかけは2日前、いつもと違う電話が掛かってきたのです。若いと思われる男性の出だしは“オレオレ詐欺”風でした。私が「どちらへお掛けですか?」というと「石川だよ」といいます。「どちらの」と返すと「石川由紀だよ」と言います。ここで私は「ふっふー」と笑い風に失言してしまいました。こんな言葉遣いの知り合いはいませんので。それで「おかけ間違いだと思います。一応伝えておきます」と。すると切れました。
「特殊詐欺」から「押込み強盗時代」になって、即席犯罪グループを結成して指示し、現場確認やら在宅時刻の調査、現金の自宅保管状況、金目の物品の有無等々をリサーチしての犯罪と重大化しているとのことです。多くは戸建て住居で、庭等の整備の行き届いた住宅が狙われているとの報道があり、小型マンションの私宅に、とは想定外。おまけに私の暮らし方はSGDsの実践者そのもの。「おかけ間違いだと思います」は本当ですよ、です。
防犯ブザーを、玄関ドアの守りに私は今日設置しました。
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