No.426◆「自炊」のキッチンで値上げの時期を乗り切ろう

 

◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇ 

 

リタイアしてからは年齢差のある方たちとの雑談の場がめっきり減って、若い方の日常会話を耳にするのはテレビとweb上だけ。昭和生まれと平成生まれのギャップは有って当然と思えるようになりました。私の勉強不足と交際範囲の減少を痛感しています。

 

こんな書き出しをしたのは食材食品等の値上げラッシュの真っ直中の今年のお正月の「食」の話になって、「おせち料理や来客用の食材の残りがいろいろあって、リフォームやら保存やらに脳みそをフル回転しているのよ。脳トレ、脳フレール予防になってるわよー」と私。「えっ! 石川さんおせちを自分で作るのですかぁ」と若い方。そう言えば、前年9月頃から「おせち料理の予約」広告が出ていました。テレビでは1人分のおせちセットがコンビニでは年代を問わずウケていると言っていましたし、また家族が居ても各自が好みのセットを選ぶのだとか。明治生まれの祖母に育てられた私は"昭和世代"というよりは"昔人間"なのでしょう、と自覚することになりました。

 

そこで食品ロスの話になり、私が「残り物があれば、それが今日の献立のヒントになる」と言い、ちょっとウンチクを。

 

「煮しめ」→煮汁を切って個々に小麦粉をまぶして揚げ焼きに。

「数の子」→粗くほぐしてレタスなどと生サラダに。

「紅白なますなど酢の物」→炒り卵、ハムなどと胡麻ドレッシングなどと和える。

 

おかずが一つ決まれば献立は連鎖して決まっていくでしょう。スマホやパソコンで検索すれば年齢層も家族層も異なる方たちの「知恵」が出てきますから、自己流創作料理にチャレンジするのも楽しいゲームです。食材の保存方法もネットがすぐに教えてくれますし。

 

コンビニやスーパーに行けば即、総菜が揃いますが、その商品には人件費・容器代・流通コスト・店舗コスト等が掛かっています。その総菜の材料原価を考えてみると…。食料品の値上がりで生活が困窮する世帯が増えていると言われていますが、自炊はその対策の一つになると思います。

 

昔私は家庭料理だけでなく料理教室にはいくつか通いましたが、長年の経験からするとネット情報の方が役に立ちます。表示通りにすると食品ロスが出たり、食材が揃わなくてやる気がなくなったりしますが、要は臨機応変な対応とやる気です。(調理を目的としないキッチンの住居が増えているのが気がかりですが。)

 

コストパフォーマンス・タイムパフォーマンスも計算に入れて、世界的大義"SDGs"(持続可能な開発目標)に貢献してみませんか。