◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇
単身けんの会報『単身けんニュース』では、2022年度は「老活」を取り上げています。「老活」というと「終活」のことでしょ、と言われた頃もありましたが、今ではスーっと解ってくださるようになりました。そして「老活」と「終活」との違いがはっきりしてきたように感じています。
さて、ブログ415回では「○○ハラ」という言葉が80以上も登場しているということを知り、私がショックだったことを吐露しましたが、「○○活」も気になっています。今回もネット検索してみたらナント40種程あるらしいと分かりました。
「○○ハラ」も「○○活」も通用しているかどうかは個々人の通俗度によるもので、文部科学省の文化審議会国語分科会が認定しているとか、知らないと教養度に×が付くというものではないのですが、耳にすると「何のこと?」と気になるものもあります。
私がよく耳にし、使うことがあるのは就活・婚活・終活・老活くらい。妊活・恋活・腸活も報道の中で見聞きして知っていますし、“腸活”はしています。聞き知って「いやだなー」と思った「○○活」は「パパ活」「ママ活」です。風俗業の素人版? 不健全な気がするのと一歩間違えば事件になりそうで…。
以下はこの度私が知った「○○活」です。ご存知でした?
朝活・昼活・夜活・ヌン活・ソロ活・友活・オタ活・留活・ソー(So)活・転活・眠活・寝活・呆活・温活・美活・燃活・涙活・菌活・コラ活・保活 ラン活・離活・墓活
文化庁の「国語に関する世論調査(2020年)」によると、2千人のうち54%が「○○活を使う」と回答し、91%が「他人が使うのを気にならない」と答えていたとか。年代別に使う割合をみると、20代が73%、30代が65%と若者が高かったそうです。どうやら「○○活」の好感度はいいようで、同調性を嗜好する国民性にあっている“流行語”のようです。という訳でコマーシャル業界が便乗して、いろいろなシーンとドッキングさせて種類を増やし拡散させたというのが今の状況のようです。キャッチコピーを考えるのも仕事の内であった過去の私も流れに便乗したかもしれません。あっ! 終活よりも老活をと言っているくらいですから、今も便乗させていただいていますね。
1990年代から中国では、11月11日は「1」が四つ並ぶことから「独身者の日」といい、インターネット通販をはじめ、中国全土で一大商戦が繰り広げられる国民イベントとして定着しています。以前は一人を“ぼっち”と言い、1人で過ごすことを『クリぼっち』などと侘びしいイメージで見ていましたが、「ソロ活」も多くの人が楽しめばイメージが明るくなりますね。
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