◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇
9月21日は「世界アルツハイマーデー」でした。テレビ各局のニュースで知りましたが、この関連報道で「えー! すごい」と思ったのがNTTコミュニケーションズ社の無料電話サービスの発表でした。
脳の健康チェックフリーダイヤル(0120-468-354)に電話をかけて、案内に従って日付や年齢を答えると、AI(人工知能)が声のトーンや回答の速さなど、1000余りの要素を分析し、その場で認知症の疑いがあるかどうか、1~2分ほどで認知機能を測定し、待っていれば音声で結果を伝えてくれるそうです。同社では、50年以上にわたって培ってきた音声認識技術を生かした「軽度認知症正分類率」で、軽度の認知症の疑いがあるかどうか、93%の確率でチェックできるとしています。このサービスは9月21日からの開始ですが、2023年3月まで無料で利用することができると言うことです。
厚生労働省の発表では、認知症の高齢者は国内で600万人以上いるとされていて、2025年には65歳以上の人の5人に1人の割合でおよそ700万人にのぼると推計されています。認知症の気づきは本人よりも周囲が先に知ることが多いそうです。なので1人暮らしでは気づきが遅れる可能性があのではと危惧します。しかしこのような簡易検査で他者に知られることも無く測定していただけるシステムがあれば、心強く感じます。
アルツハイマー型認知症は早期に気が付けば、進行を遅らせることができる治療法があると言われています。遅らせている間に他の要因で寿命が尽きれば、希望通りの終焉が迎えられるのですが…。時々固有名詞がスラーと出て来ない私は試してみたい! だけどチョット…と思う今日です。
無料の「もの忘れ予防健診」をしている自治体もあるそうですから、広報紙やホームページで探す手もあります。高齢者の運転免許証更新時等にも受けた覚えがあります。ちょっと心配な親や親戚の方に、周囲に知られることなく測定できるこの脳の健康チェックフリーダイヤル(0120-468-354)をそっと教えてあげては、と思う私です。
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