◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇
8月の定例会はとても賑やかでした。テーマは「“頼み上手”の成功例をご披露ください」でした。が、参加者はどちらかと言えば相談したり頼むことは少なくて、“頼まれ上手”な人ばかりでした。でも、相談されてもよく知らないことだと「ごめんね。よく知らないのよ」となりますが、この方たちはお付き合いされている方々が多いのでしょう、「詳しいかもしれない人を知っているから、訊いておいてあげるわ」と言う優しい方たちの様でした。自分のことではなくても、自分がよく知らないことであれば、絶好の学習チャンスです。頼んだ人と共に解決策を学べるのですから、きっと良い経験が積めたことでしょう。
例えば、“墓仕舞い”。養子縁組をして「家・家系」を存続させるという家庭はほとんど聞かれなくなっています。旧盆の後だったからでしょうか、話題の一つでした。この会だけでなく私の周りでも話題に上がっていました。「我が家は次男だからお墓の用意をしないと…」と言う人や、「後継ぎがいないから私が死んだらどうなるの?」とか、「私が生きている間に“墓仕舞い”をしたいけど、私はどうなるの?」等々、いろんな相談を受けたことが出てきました。
中には単身けんの会員・行政書士で終活や死後事務にも詳しい永易事務所に取り次いであげたのよ、と言う話も。また、他県で介護・看護システムをフル活用して日々を送っている90歳を超えた実父が近隣の開発業者から難題を持ち込まれて…という悩みに、その方面の法律に詳しいと思える人に打診してみてあげる、と言い、取り次いだ人も。
ネットで調べれば解決策が出てくる場合もあります。しかし一般論的な案が多いと思います。個別の案件では解決策にならないことが多いのではないでしょうか。私は、調べてから専門家に、その専門家選びも、信頼できる人を通して依頼すると、より身近な、そして細やかな解決方法に繋がるのではと思います。悩み事は1人で抱え込まないで、何人かで担い合って解決するのがいいのではと思います。頭の中の悩み事はグルグル回っていて相手に話すと要領を得ないことが多々あります。まずは思いや考えを書き出して、相談順位を決めて進めてみてはいかがでしょう。
知り合いに持ち掛けづらいと言う方は、自治体の広報紙には各種相談窓口の案内が出ています。無料ですが、時間制限のあることも。要点を箇条書きにしたメモが役立つと思います。一度で解決するとは限りませんが、納得できるまで何度でも相談してはいかがですか。
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