No. 391◆「コロナ禍と孤立感調査」で思うこと…

 

◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇

 

まん延防止等重点措置“マンボウ”が解除され、東京以南では桜が満開になり、そして今は“花吹雪”や“花筏”。気温も上がり北上する桜前線の追っかけが楽しいお出掛けには絶好の季節となりました。いかがお過ごしですか?

 

政府は8日、コロナ禍で深刻化しているとされる孤独・孤立問題に関し、2万人を対象にした初の全国実態調査の結果を公表しました。孤独感が「ある」と答えた人は約4割、「ない」との回答は約6割で、孤独と感じている人は、高齢者よりも、20代と30代の方が多かった、そうです。また、職業別では「仕事なし(失業中)」の12.5%、世帯年収別では「100万円未満」の7.3%がそれぞれ最多だった、とか。

 

どの程度孤独であると感じる?という問いには、

 

「しばしばある・常にある」―4.5%(男性は4.9%、女性は4.1%)

「時々ある」―14.5%

「たまにある」―17.4%

「ほとんどない」―38.9%

「決してない」―23.7%

 

あなたはどうですか。

 

ある情報通信会社が2020年8月に出したプレスリリースでは、新型コロナウィルス感染症の流行前の2月と今回の外出自粛中の5月初旬の孤独感の変化を聞くと、「新型コロナ流行前も自粛期間中と同じくらい孤独を感じた」と回答した人が最も多く、500人中278人(55.6%)と2人に1人は新型コロナ流行前から孤独を感じていることが分かりました。

 

また、孤独感を和らげるのに役立つものは何かを聞いたところ、500人中358人(71.6%)が、テレビや映画を見たり、友達や家族と電話やビデオ通話をする、テキストメッセージをする、SNSに投稿する、などを含む「テクノロジーの利用」と回答しています。

 

さらに、新型コロナ流行前より外出自粛期間中の方が孤独を感じたと回答した109人のうち、約6割(60.6%)は、もっと自信を持ってテクノロジーを使えれば、孤独感を和らげるのに役立つだろうと回答しました。

 

私もコロナ禍だから「孤独」と感じたことはなかったですが、リアルに自由に会えないなど、むずむず感はしていて、不満な日々でした。今も…

 

テクノロジーに一番長けていそうな20~30代の方たちが一番「孤独感」があったなんて結果を見ると、原因はどこにあるのでしょうね。