熱海市の土石流災害で行方不明になった方々の捜索が今も続いていて、同時に発災した地方の復旧も終わっていないというのに、10日には九州に線状降水帯が発生し、鹿児島県、宮崎県、熊本県に大雨特別警報が発表され、山形県でも、というニュースが届いて、彼の地の知人の顔が浮かぶ度、身の置き所が無い気分に襲われます。会員名簿を見て、考え込んだりしています。
平成27年9月関東・東北豪雨の時は、鬼怒川・小貝川の氾濫で常総市の会員Mさん宅が天井に届くほどの水害に遭われ、皆で心痛めました。その時の経験をMさんは数回にわたり会報に投稿して下さり、被災した時の心構えを指し示してくださいました。近隣の方との付き合い方、自治体や政府からの支援の受け方など、貴重な情報をいただきました。
梅雨末期の豪雨は毎年のこととは言え、自分事となれば一生に一度も遭いたくないと祈ります。しかしこの度の九州地方の線状降水帯による豪雨は、平成24年7月九州北部豪雨、平成29年7月九州北部豪雨、平成30年7月豪雨(西日本豪雨)、令和2年7月豪雨と地域が重なっています。この「線状降水帯」という用語が頻繁に用いられるようになったのは、平成26年8月の広島市の土砂災害以降だとか。「国土の治水事業は、100年200年のスパンで計画・実行、技術革新で立ち向かっている」と以前に国土交通省の技官の方から伺ったことがあります。背骨のような山から流れ下る川は急流で、すぐに海に届くという日本の地形。気候は地球規模で急激に大きく変化していると言われています。そんな時代の天災に対して私たち、一個人には何ができるのでしょうか。
防災の冊子を取り出してみました。自宅にいる限りでは、私はここに書いてあることはできると思っています。しかし、今はもう一つ足したいと思っています。それはスマホです。停電や避難先でのことを考えると、情報収集には欠かせないと思います。一人暮らしでは、知人との連絡だけでなく、行政やボランティア団体の活動状況や支援依頼には欠かせないのではないでしょうか。ラジオやテレビ、防災無線、固定電話では乗り切れないのではと思います。パソコンがあるからいいや、と思っていた私ですが、手のひらサイズの携帯パソコン→スマホに慣れておこうと思っている今です。
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