No. 344◆「脱炭素社会」に貢献! なんちゃって― 実は...

『この度私は「脱炭素社会」に貢献すべく、マイカーを手放すことに致しました。』なんてメールをしたら、「どうしたの? 何があったの?」と心配してくれました。50年近く私の日常生活と仕事と趣味を支えてくれていたマイカーのことを知る身内は、体調の異変と「事故?」をまず心配してくれました。ありがたいことです。内実は “不要” と悟っただけです。関西に住んでいた親4人、単身赴任や出張ばかりの夫、学齢期の子供2人を抱えて、仕事と複数の市民団体世話人を受けていた働き盛り期には、マイカーは一番の

助っ人でした。

 

1人去り、また1人去りして今では1人暮らしです。おまけに去年から

は “外出自粛”。品川ナンバーで都外へ出るのもはばかられます。昨年1年

間で1300㎞の走行距離でした。かつては月1万㎞を超えたことも度々あり

ましたのに。ということで手放すことにしました。

 

網の目のように運航している鉄道網。都では70歳以上の低所得者のバス

利用は年間1000円のパスがあり、タクシーはスマホからすぐに呼び出せます。1人で行動するには不自由はないでしょう。

 

経済的なことも考えました。駐車場代・ガソリン代・自動車保険・車検代

等々、年間50万円ほどかかっています。年間50万円もタクシーを使うかなー、と。

 

新聞記事やテレビニュースで「脱炭素社会」が国際的に重要な課題になっ

ていることは知っていました。幼いグレータ・エルンマン・トゥーンベ(スウェーデンの環境活動家)さんが、鬼のような形相で世界に地球温暖化の弊害を訴えている映像を見ていました。いい年をした私ですが、今でもそんなに深刻には思っていません。だって地球の歴史からしたら…。温暖化で消える島があるかもしれないけれど、利用できていなかった大地が使えるようになる地域もあるのでしょうから…。人間の大規模伝播も、温暖化、寒冷化を繰り返す中で今があるのかと。

 

ウェブでは、「脱炭素社会とは、地球温暖化の原因と考えられる二酸化炭

素の排出量を実質ゼロにする社会のこと。気候変動対策の国際的な枠組みである「パリ協定」が発効して以降、二酸化炭素の排出量を減らし、脱炭素社会を目指そうとする動きが活発化している」と出ていました。

 

カッコつけて「脱炭素社会」と言いましたが、家族10人くらいが囲炉裏

端で暮らしていた時代と単身世帯がエアコンをつけている今と…。

 

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