2月4日朝の新聞やネットニュースで、コロナ禍の次に話題になっていたのが東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の3日の発言。国内のマスコミだけでなく、海外からの配信報道でも取り上げられていたからなのでしょう。
その言葉とは、東京都内で開かれたオンラインでの日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会で、森氏が「女性っていうのは競争意識が強い。誰か1人が手をあげていうと自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね。それでみんな発言されるんです。女性の理事を増やしていく場合は発言時間をある程度規制しないとなかなか終わるので困ると言っておられた。だれが言ったとは言わないが」などと発言したことです。
私の感想は「当然でしょ」です。性別の異なる人、年齢に差がある人、生育環境の異なる人、国籍・宗教・言語の異なる人、身体障害の異なる人、等々、違いがあると、一つのことを決めるにも時間がかかるのは当たり前です。生まれも育ちも年格好も、思想信条も同じ人たちを集めて開く会議ならば、“シャンシャン” と手を打って終わることでしょう。ましてや上下関係がある同質の団体であれば尚のこと。性別の異なる人が入ったことくらいでとやかく言うほどの会議ならば、開催する必要があるのかと私は問いたい。
単身けんが発会して30年が過ぎました。発足時は “独居” であるということだけで近隣から住民として認められないようなことや、未婚や離婚等婚姻に係わる差別も多くありました。極めつけは “変わった人” 視でした。最初はマスコミの力を借りて “不当性” を訴えていましたが、今は、生き方・暮らし方の一つのスタイルとして認知されています。そして “個人の権利” も大切にされるようになりました。それは社会に訴え、対話してきたからだと思っています。違いを分かりあう、認め合うには時間が必要です。
いま世界は “ダイバーシティ” や “SDGs” をテーマに動いています。各団体のリーダー、ましてや世界規模の団体の要人であれば、会議の持ち方、進め方に多大なご配慮をいただきたいものです。
“ダイバーシティ”=多様な人材を積極的に活用しようという考え方のこと
“SDGs”=持続 可能な開発目標.
「コトババンク」から
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