
「ウィズ コロナ」も定着してきたようで、「コロナ禍」による不自由も不満も声が小さくなってきたように思うのは、年金生活者と言う収入に変動がない友人が多いせいでしょうか。
しかし、内には不安を抱えているのが分かります。それはマスコミから入ってくる情報が理解できない言語が急に増えてきたように思うからのようです。高齢者!と言われる齢になっても、過去に「進んでるー」と言われてきたのに、ここ数か月の報道についていけないことが婆友には多すぎているようです。
暇つぶしの電話でのことです。
「ねぇねぇ、「DX」って、“デラックス” じゃなかったのね。会報で分か
ったけど、難しい! 解んない! たぶん自分には関係ないと思って新聞
記事をスル―してたけど、本当は何なのよ」。
「私に訊かないでよー。分かってたら偉そうに書くわよ。とにかく今は新
聞記事を読んで理解するのに努力している最中なのだから・・・」。
かつて「CD」をどう読む? と言って、「クリスチャンディオール」
「キャッシュディスペンサー」「コンパクトディスク」等々、話題にして
大笑いをしたころがありました。あれから何十年たったでしょうか。
その頃「スマート」と言えば、“かっこいいスタイルの良い人” “細身の人”
“粋な人” の事でした。
今は全然違って(擬人的に)「賢い」「頭のいい」「利口な」「高機能」
「次世代」を意味する語になっているようです。
アルファベット表記やカタカナ言葉が増えて、手近にある電子辞書では
間に合わなくなってきています。若い方に尋ねると、スマホでサッと検索し
て教えてくださいます。これからはスマホ片手に新聞を読んだり、テレビを
視たりする日々になるのでしょうか。
今年に入ってからの婆友の不満は、政府や自治体から流されるスローガン
が、イマイチ、ス~と胸に落ちて来ないこと。
東京・渋谷区は10月15日、IT(情報技術)に不慣れな高齢者を対象
にスマホの配布を検討していることを明らかにしたそうです。使い方の説明
など支援体制も整えるとのこと。いいなあー
※DX (Digital transformation)→デジタルトランスフォーメーションとは「デジタル
による変革」を意味し、ITの進化にともなって新たなサービスやビジネスモデルを展開
することでコストを削減し、働き方改革や社会そのものの変革につなげる施策を総称し
たもの。経済記事や会社情報には略語表記の "DX" で頻繁に出てくるようになった。
(会報174号より)
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