年明け1月15日に、日本では初めて確認された「新型コロナウイルス」は二ヵ月も経たない内に全国的な流行となりました。そして、世界保健機関(WHO)の事務局長は3月11日に開いた記者会見で、新型コロナウイルスの流行は今やパンデミック(世界的な大流行)になったとの見解を表明。今後、感染者と死者は増えるとの見通しを示し、「コロナウイルスによるパンデミックはこれ
まで発生したことがなかった」と述べたとAFP通信は伝えました。
それを聞いた私がパニックになったかというと、相変わらず “ニュースの
中の出来事” という感覚です。この危機感の無さが実は問題なのでしょう。
3月4日、私の居住地・世田谷区で感染者が確認されたとテレビで聞いた
とき、きっと繁華街でのこと、くらいに受け流していたのですが、9日久し
ぶりのご近所さんとの立ち話ですぐ近くの保育園だと判りました。引きこも
りがちで、たまにスーパーで買い物をする程度では、身近な情報が入ってこ
ないということが身に沁みて分かりました。
この件を知人との電話で話したら、知人は「そうよねぇ、ご近所さんとは
あいさつ程度で世間話もしないものねぇ。社会的なニュースは知っていても、
返って身近なことは分からないのよねぇ。災害時には弱い人になるわよねぇ」
と。
折しもテレビでは「東日本大震災」後の最近の様子をレポートしていました。
その中で、ご近所付き合いが無くなって生じた住民の孤独と、それに伴う復興
の進まない理由を解説していました。
活動する地域とベッドタウン化した居住区と分けて生活している都市住民は、
大規模災害には弱者となるのでしょうね。戸建て住民は行政主導の支持に頼り、
マンションなど集合住宅の住民は管理組合の取り決めに従うことになるのでし
ょうか。そう言えば防災番組で、「避難所は、堅固な造りの集合住宅の住民の
避難先としては想定していない」と言っていました。このあたりの意味合いを
勘案して非常時の行動を模索しておくことが大切なのでしょうね。
皆さんのご意見をお待ちしています。
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