11月の定例会は、「緊急連絡先」がテーマでした。出席者の緊急連絡先は決まっていました。しかし“ 有効 ” かというと、いつでもOKという訳ではない人も。例えば “ 知人・友人 ” を書いたけど、連絡が行っても「ぇっ! 何をすればいいの? 長い付き合いだけど・・・」というレベルのケースも。
近年、町会やマンションの自治会、賃貸住宅入居に関しての届け出書類だけでなく、日帰りツアーやスポーツジム・趣味の会等の入会書類にも“緊急連絡先”を書く欄があります。危機管理という面からは、施設側・利用側双方にとってこの欄があった方が安心です。
しかし、心配な面もあります。この書類の管理です。「個人情報保護法」
はあります。しかし有名な会社や組織、自治体においてさえ流出事故があっ
たといいます。進歩・拡大を続けている“特殊詐欺”のことを考えると・・・
誰を “緊急連絡先” 欄に書くか、決めていますか? ある知人は提出先によ
って変えているそうです。例えば、町会やマンションの自治会に際しては親族。
日帰りツアーやスポーツジム・趣味の会は適当に。海外旅行は保険の受取人。
管理者に限らず、誰の目に触れるか分からないような状態で書類が置かれてい
そうな事務所や、名簿などの管理が甘そうなところには大事な人の名を書かな
い。ほとんどは勤務先や同僚を書いていたそうですが、リタイアしてみると
付き合いがなくなり、適当な人が見つからなくなったと言っています。
単身けんの「緊急連絡先お預かりサービス」に連絡してくる会員外の人は、
賃貸住宅入居に際しての “緊急避難先” としてのようです。不動産紹介業の
人は、賃貸契約に際して書かれている “緊急連絡先” に確認を取る大家は
ほとんどいないと言っています。親・兄弟姉妹には連絡を取りたくない若い
人が多そうですが、適当な友人もいないのでしょうか。
“緊急連絡先” が機能する時とは、どんなときでしょう。行事の中止など急
な変更の連絡。緊急搬送時であれば、駆けつけてくれる人。死亡時であれば、
事後処理を引き受けてくれる人。“緊急避難先” を届ける先により必要とする
機能が違います。ちょっと考えてみませんか?
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