「災害弱者」というけれど・・・

 9月9日、千葉県を中心に大きな被害を残した令和元年台風15号。被災後20日が経とうというのに、いまだ手付かずの被害家屋が多数存在するという。お見舞いの言葉も掛ける言葉も見つからない私です。

 そんな中、24日に遠く離れた京都府で開かれた高校の同期会に千葉から参加してくれた彼女・彼。その熱意に感服している私です。私たちは後期高齢者と呼ばれ始める歳での今回の開催に、次の開催はあるの? 何時? と言いながらの会話・交流を楽しみました。

 

 聞けばまだ被害家屋は手付かずで、電気・水道がなんとか繋がった状態

とか。そんな中送り出してくださったご家族の温かさに、目頭が熱くなり

ました。飲料水を受け取るのに3時間並んだとか聞けば絶句でした。

一日二日のことでも大変なのに、よくぞ何日も・・・

 

 高齢者や幼子を持つ家庭を「災害弱者」と表現されますが、「災害強者」

っているのでしょうか。以前このような被害に遭った知人は80歳を超え、

マンションでの1人暮らしだったので、すぐにホテルに退避していました。

連絡をくれた時「すごい!」と言いましたけれど、タクシーを呼ぶことが

できる環境だったからできたこと。日頃からいざという時を想定していた

としても、通信手段や道路事情等、いつでも応用できる対処法とも言えない

でしょう。

 停電時対策、断水時対策、水害、強風等々、個別の想定対策はそれなりに

心がけています。しかし一度に遭遇すればどうなるか・・・

 また、長期になれば備蓄の在庫も底をつきます。支給品を受け取りに行く

体力も心配です。私の場合備蓄品で耐えられるのは、流行病等による外出禁

止令が出た時のための準備品2週間分の食料だけは自信があります。後の事例

は3日くらいではないでしょうか。季節や気象条件にもよりますが・・・

 

 2016年の国民生活基礎調査のデータでは、1人暮らしは26.9%と出てい

ます。現住所に住民登録をしていない単身赴任や学生もかなりの数存在してい

るのではと推測すると、もっと数字は大きくなることでしょう。複数員で暮ら

していても、家族で分担して災難に対処することができない暮らしをしている

人を含めると、「災害弱者」はほとんどではないでしょうか。

 ところで「災害強者」ってどんな人なんでしょう。

 

 

 事務局のひとりごと 目次へ