私の周りの高齢女子の立ち話の話題としての「老後資金2000万円必要論」は人気がなくなってきました。出尽くした感があります。何しろ現在そのような状況の中で生きていて、何不自由なく過ごしているからですが。
むしろ若い方たちの今の生活ぶりの方を話題にしています。“宵越しの金は持たねぇ”と粋がっているような節が気になるからのようです。高齢女子はガラケーからスマホに替えて利用額増に不安を抱えているからでしょう。
例えば、電車の中で、歩きながらも、とにかくスマホ片手に24時間過ごしているように見える若者たち。長時間飲食店の前で並んででも食べたいらしいグルメさん。ダイエットと言いながら山盛り状態のスイーツを写メにとってご機嫌なお嬢さんたち。アンチエイジ
ングコスメやウインドーショッピングに余念がない女性たち。どう見ても
「生活が苦しい」風には見えないのです。
年金の話を向けてみると、「どうせ私たちはもらえないか、超少ないの
でしょ」という答えがシラーっと返ってきます。どこかでゆとりを感じます。
しかし我が身を振り返ってみると、あの頃はそうでした。収入のほとんど
を使っていましたっけねぇ。
でもいつから “宵越しのお金” を持つようになったのでしょう。やはり子
供がいるようになってからのような気がします。子育てが終わってから老後
資金が気になってきたと思います。
若い方たちは親を通して知っています。「2000万円の不足」はあくまで
“平均” にすぎない。老後の家計は人によって異なるってことを。
金融庁の試算よりも支出がもっと少なくても年金だけで暮らしていける人
もいるし、逆に2000万円ではとうてい足りない、という人もいること。
公的年金も貰える額は人によって大きく違うことも。
そして「平均2000万円の不足」には、退職金や保有資産は含まれていない
し、少子社会では確実に親たちの資産が自分に相続で入ってくるということ
もわかっています。 仮に老後の収入と支出が平均どおりだったとしても、
退職金が1000万円あれば、また、住宅ローンなどの負債がなければ、自分
一人分であれば、準備すべき資金は1000万円もあればよい、という計算に
なる・・・
若い人の心配より、今の自分の心配の方を見てみることに。生活のすべて
をビジネスサービスに頼るようになったら、毎月いくらくらいの出費が必要か。
介護保険や高額療養費制度の補助は上限があります。年金に月5万円の上乗せ
では到底済まないのでは? まずは体力保持に努めます。
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