「老後資金2000万円」問題? 単に“話題”でしょ? 

 参院戦が始まり、大政党の候補者も、政党でない団体の候補者も同等・平等にマスコミに出てきています。演説の切り取りやインタビュー側の候補者の主張の選択など、お茶の間の有権者としてはこちらの聞きたいことが聞けず、歯痒い思いもしますが、そんなことに忖度していれば新しい芽が出て来なくなるのでしようね。

 それらを見ていると、急に浮上したテーマ「老後資金2000万円」は政争の具になっているらしいのですが、これって問題ではなく話題なのではないですか? 無職になった老後に年金だけで生きていけると思っている人はもともとごく少数だとの調査結果

がでていると伝えているのはマスコミなのに・・・

 

 私事ですが、40歳になった時初めて“老後”が思考の中に入ってきました。

それは少しずつ寄り添ってほしいというサインを出す両親の老後が私の生活

に入ってきたからです。入退院を繰り返す実家の家計を預けられることにな

り、親子の立場が逆転して、いつの間にか私が管理者になっていました。

その頃の私は現在と近未来しか眼中になかったのですが、はっと我に返りま

した。

 その頃の女性の平均寿命は約80歳でした。そして定年は男子60歳、女

子55歳でした。後15年で老後かぁ、と思うと身震いしました。バブル期

だったこともあり、お金の心配をすることもなく毎日が楽園だったからです。

 それからは真剣に老後資金対策に取り掛かりました。年金の他に年額にし

て100万円くらいは必要らしいと分かりました。当時は高金利で、10年

定期預金の利子が11%というのもあり、元手1千万円あればなんとかなると

思い、とりあえずそれを目標にして、貯蓄や投資を試みました。到達しました。

 しかしその後経済は大幅後退し、金利は0.0…、年金支給額は下降線をたど

ることとなり、楽隠居は夢と消えました。今は元手に手を付けないように運用

を心がけてる日々です。

 

 あまりにも法律や規約がころころ変わるのと、新しい金融商品が次々出てく

るので、勘違いしないか、騙されないかと気が気ではありません。金融機関の

相談窓口も私は信頼していないので、かくなるうえはどこにも所属しない独立

系のFP(ファイナンシャルプランナー)に相談に乗ってもらうしかないのか

なぁーと思っているところです。

 一応平均値の87歳くらいまで生きるつもりですが、100歳までとなるとかな

り割り増しが必要になるのでしようね。生活資金の寿命を延ばすために、まず

は健康に気を付けます。

 

事務局のひとりごと 目次へ