台風21号の猛威で9月4日から停電になった近畿地方の一部では、ずいぶん長い期間停電が続いていました。北海道の激震地はどうなっているのでしょうか。
あれから1か月近くたちましたが、今度は台風24号の影響で、静岡県では70万8千戸の家庭で停電が発生し、今も続いている地域があるといいます。前回書きましたが、家庭生活は大変なご苦労だと思います。商店などの営業もままならないでしょうから、日常生活もビジネス活動も大きな支障が出ていることでしょう。
この24号の影響については、東京では強烈な暴風雨の現場レポートと、
首都圏の交通規制や鉄道の運休で大騒ぎになっていたので、静岡での停電
情報を知ったのは翌日でした。
企業の営業も困難を極めていることでしょうが、冷蔵庫が使えないと
小さなお子さんのいるご家庭や、高齢の一人暮らしは大変なことでしょう。
社会的弱者は被災時にはより困窮を極めることになります。災害のあるたび
に支援活動の見直しがされ、改善はされていますが、お察しします。
現地では給水やスマホのバッテリー充電などの生活支援が行われている
そうですが、その拠点にまで行けない人はどなたかに依頼することになり、
サポーターの制度も作っておいていただかないと暮らせなくなるのではと
心配になりました。行政はご近所力を期待すると思いますが、1~3人と
いう家族構成では、他家にお手伝いを出す余力があるでしょうか。その上
に主婦や高齢者も仕事を持つ時代です。ちょっとしたお手伝いを頼める人
はいるのでしょうか。
長引くと入浴や洗濯ができないことによる生活の質が心配です。
衣・食・住・日頃不便を感じない生活をしていると、ライフラインが切れる
災害にはめっぽう弱いというのが骨身にしみて分かりました。
かなり前になりますが、広島の沿岸域で強風による電線への塩害で停電が
一週間ほど続いたとき、こんな電話をいただきました。
「今ホテルにいるんよ。自宅は停電で水が出ないし、トイレは使えないし、
エレベーターも。80の婆さんはお手上げよ。子供のいる家は実家へ疎開し
たわよ」。
アウトドアが趣味の人はきっといろいろな生活の技や知恵、工夫をお持ち
なのではと思います。今更アウトドアを楽しむ訓練もできませんので、せめて
書いたものやインターネットの情報を見て、少しは知恵を移入しておこうかな
と思っている今日この頃です。
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