老後の負担は他人の子任せだと! 国会議員の言うことか?

 自民党の加藤寛治衆議院議員が5月10日、派閥の会合で人口減少問題に関連して、「新郎新婦には、必ず3人以上の子どもを産み育てていただきたい。結婚しなければ、ひとさまの子どもの税金で老人ホームに行くことになる」などと発言し、その後、謝罪して発言を撤回しました。しかし、「批判は、甘んじて受けなければいけないが、それ以上の賛同と激励をいただいた」と述べ、発言には、一定の正当性があるという見方を示し、発言を撤回しました。

 

「議員としてまっとうな発言だ」とか、「健康で出産できる人にお願いするのがなぜいけないのか」といった意見が

寄せられたといいますが、どう思いますか?

 私が問題視したのは、「結婚しなければ、ひとさまの子どもの税金で

老人ホームに行くことになる」という部分です。

 結婚していなければ、税金を払っていないとでもいうのですか! 

年金制度で言う「3号」さんという人妻さんの基礎年金分や健康保険分、

扶養控除や扶養手当も、そのお子さんの就学制度にかかわる設備費維持費、

授業料や負担金、児童手当、扶養手当、等々、労働している間は高齢者福祉

部分の負担金も納付しています。

 結婚している女性でも、一定以上の収入があれば負担しているのです。

古典的性別役割分業を常識としているのであれば、その発想は現役議員とし

ていかがなものでしょう。ましてや国会議員さんの発言として “ 撤回 ” して

も許される発言でしょうか。

 

 若い世代が高齢者を支えているというのが一般的な解釈になってきています。

その若い世代は今の高齢者によって育てられてきたのです。世代間の人口分布

の変遷を考えずに、部分的に切り取って制度設計をして、制度を成立させてき

た国会議員の責任は問わなくていいのでしょうか。 それは先輩議員の責任で

あなたの責任ではないとおっしゃるのでしょうか。

 

皆さんのご意見をお寄せください。

 

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