高齢者がいなくなる? ・・・

 健康寿命が伸びているそうです。2018年3月に厚生労働省が発表した推計によると、男性72.14歳、女性74.79歳。男性の伸び率の方が高いということですから、国民全体としては喜ばしいことではないでしょうか。

 でも私にはやや心配もあります。平均寿命との差が、男性8.84歳、女性12.35歳とのこと。人口的には女性の高齢者の方が断然多く、老後資金が格段に少ない女性の方が健康でない期間が長いというのですから、私自身の未来と国の未来を考えた時、不安が

湧いてきます。ちなみに “ 健康寿命 ” の定義は、「介護を必要とせず、

自立した生活を過ごせる期間」です。

 

 そんな時期、神奈川県大和市は4月11日、高齢者の自立や活躍をめざし

「70歳代を高齢者と言わない都市」を宣言しました。今後、広報活動など

を通じて市民へ啓発活動を進めるそうです。でも法律や条例にでてくる

「高齢者」を定義する年齢には影響しないということです。

 その趣旨は、「いつまでも生き生きと活躍していただきたい(大木市長

宣言)」。大和市は2014年4月に「60歳代を高齢者と言わない都市」を

宣言していました。当時、75歳以上は市人口の8.8%だったのですが、

2018年4月時点で11.2%まで高まり、こうした市民の高齢化に加え、日本

老年学会などが2017年に高齢者の定義を75歳以上に見直すよう提案したこ

とを踏まえ、今回の新たな宣言に至ったということだそうです。

(こうした宣言をしている自治体はほかにないそうです)。

 

 “ 後期高齢者 ” に分類される日が2年後に迫っている私としては、このよ

うな宣言をポジティブメッセージとして受け止めよ、と言われても、今更

活躍分野を広げてみたところで「老害」になりかねず、せいぜい伸び続ける

私の生活時間の経済的延命策を考えるのが精いっぱいというところ。金利が

上がり、物価が下がり、株価が上昇し続けて受取年金額が減らないことを祈る

のが精いっぱい・・・

  支出増阻止のため、日課のウォーキングと食事への配慮、定期検診で自分の

健康度を自覚して健康を保つこと、「袖擦れ合うも多生の縁」を実践し、コミ

ュニケーションを大切にして社会的ストレスから遠ざかる姿勢で毎日を過ごす

ことくらいしか努力する項目が思いつきません。

  要は “ 健康寿命 ” を伸ばし、介護期間の無いように生き切ることなのでしょ

うか。“ 平穏死 ” を祈りつつ・・・

 

 

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