腰を痛めて手術、今はステッキを使って近場を散策できるほどになった友人から電話がありました。そこで話題になったのが、歩行者が最も気を使うことになった“歩きスマホ”と“自転車”。
彼女にとっては当たるように向かって来たり、追い越して行ったりする通行人が多いこと。とくにちょっとかすっただけ、と思うような当たり方でも、ステッキに体を預けて歩いている身にとっては、恐ろしく思うのです。私も経験者なので「ほんとにそうよね」と同調しました。
高齢者にとって、特に女性は“骨粗しょう症”だったり、それに近い状態の
人が多いのですから、転んだり倒れたりしてしまうと、怪我だけで済めば
よい方で、せっかく歩けるようになったのに、骨折ということもあり得る
事態が起こりかねません。悪くすると頭を打って死に至ることも。その恐怖
を考えると、その危険性の高い“歩きスマホ”と“自転車”に出会うと身構えて
しまいます。だから彼女の怒りはよーく解ります。
私は毎日車に乗っています。その私が一番怖いのも、“ 歩きスマホ ” と
“ 自転車 ” です。特にイヤホーンを付けて歩いているスマホ族にはまいって
しまいます。後ろからくる自動車の気配が分からないらしく、避けようとさ
えしてくれないのです。クラクションを鳴らすのもはばかれる住宅街では
お手上げです。
そして、ハンドルがぐらついている自転車! これも恐怖です。前かごが
重いのかふらついている高齢者の自転車や、前・後ろに子供を乗せたママ
チャリ!車の前に倒れ込んで来たら・・・と思うと身の縮む思いです。
“ 歩きスマホ ” の人が駅のプラットホームから落ちたり、ぶつかって事故
になったりという惨事が最近よくニュースになるようになって、駅ではポス
ターや構内放送、車内放送で注意喚起をしていますが、一向に減ったような
気配は感じられません。
不注意で「ごめんなさい」で済む程度ではない事態に対して、この方々は
個人賠償責任保険に入っていらっしゃるのでしょうか。私は被害者になった
ら相手が子供でも高齢者でも、無職の人でも責任を追及します。
事故防止の呼びかけと同時に、保険の用意もして欲しいもの。自治体で
それを強制するところも出てきたとか。全国で取り組んでほしいものです。
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