「クリぼっち」という言葉を、実は今日初めて知りました。それもテレビニュースの中で、です。どうして “ ニュース ” になったのかというと、「クリぼっち」を楽しむ人が増えて、ビジネスチャンスになり、「クリぼっち」対象の売り場ができたという内容でした。そして、「クリぼっち」は “ 寂しい” から “ 楽しい” に変わってきた、と報じていました。
他者から「クリぼっち」と思われたくないからと、無理してクリスマスディナーショーやコンサートに行ったり、知人を誘ってレストランに予約を入れたりした時代もあったことを思い出しました。
また三角の赤い帽子をかぶった酔っ払い男性が、手土産を下げて夜分遅くに帰宅する姿が風物詩としてニュースになっていた時代もありました。
そして “ ファミリークリスマス” がメインの時代を経て、“ お家クリスマス” は
“ クリぼっち” になったのでしょうか。
「クリぼっち」が、前向き評価になったのはいいことのように思います。
クリスマスだから、お正月だからと、誰かと、あるいは無理して家族と過ごさなけれ
ばならなかった頃のことを思えば、“ 個 ” が認められたようで、肩の荷が下りたよ
うな、ホッとした気持ちになりました。
しかし、デパートはじめ小売店で「クリぼっち」コーナーができて、おひとりさま用
クリスマスケーキや自分用プレゼントが並べられているというのも気がかりです。
やはり気持よりも商業ベースで押し流されているのかと思うと・・・
*クリスマスを一人で過ごすことを意味する表現。ぼっち(ひとりぼっち)のクリスマス。
2012年および2013年頃に、クリぼっちという表現が若者を中心に浸透してしばしば用いられる
ようになった。クリスマスは恋人と過ごすものという考え方は、ほぼ定着している見解と言ってよく、
相手がいない者の寂しさや孤独さが際立つイベントという認識もまた根強い。
(実用日本語表現辞典より)
*2012年12月頃から広く使われる様になり、NHKでもクリぼっちについての特集が行われた。
その時のアンケートではクリスマスを一人で過ごす人の割合は男性が72.6%、女性が56.7%と
いずれも過半数の人物はクリスマスで一人ぼっちであることが判明した。
クリスマスに一人でいるというのは通常、彼氏や彼女といった恋人がいないからであるが、
中には友人同士でクリスマスパーティーを行うこともあり、クリぼっちの場合はそうした友人もいない
ことを暗に含んでいる。(ネット用語の辞典サイト「ネット王子」より)
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