リタイア後も収入が減らない人もいらっしゃることでしょうけれど、勤め人だった人の多くは収入減になることでしょう。私もそうです。
でも減った支出もあります。通勤の身支度にかかる整髪費や化粧品代、通勤バッグやアクセサリー・被服費、何よりも交際費がウンと減りました。特にランチとお茶、チョイ飲み。
会員のMさんは、リタイア1年目は天国だったそうです。行きたかった観光地や名所、海外旅行、同期会や趣味の会、おひとり様参加ツアーと、解き放された籠の鳥のように飛び回ったそうです。
ところがそれよりも多かった支出が友人とのランチとお茶、食事会だったとか。
スマホに掛かってくるお誘いが嬉しくて、つい約束をして出かけたそうです。
現役の時のランチは1000円程度だったのに、○○御膳だの、ホテルの食べ放題
や特別ランチ。“ お茶 ” の場所もスタバなどでなく、マスコミに取り上げられている
話題のカフェ等、1000円では収まらないところばかり。たまにはディナーを、と参加
したら、もう・・・
「石川さん、これって食事、食費じゃないのよね。交際費だったのよねぇ。年金
生活になったら、同期や友人・知人との交際費も気を付けないとアブナイと思った
わ・・・」と。
誰に遠慮がいるわけでなく、仕事もないので時間も気にせず楽しかったそうです。
ふと気が付いた時はかなりの額が預金から出ていっていたそうです。キャッシュカ
ードで引き出したり、クレジットカードで支払っていたり、記帳もしていなかったので、
使っている自覚をしていなかったから、と反省していらっしゃいました。
確かに収入減になりますが、自由になる時間は増えます。おひとりさまという自
由な環境を満喫できてよかったけれど、ブレーキをかけてくれる人がいない危なさ
を実感したとか。
私は、これは交際費でなく、娯楽費だったのではと思います。食費兼交際費だっ
た現役時代のこの種の出費も、リタイア後は娯楽費と認識して、出ていくのをセーブ
した方が良いのかもしれませんね。
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K.O. (火曜日, 06 12月 2016 14:03)
Mさんへ、
自由に楽しく過ごされ、いま出費の見直しの必要を感じておいでなのですね。今こそ『記録』の習慣化をお勧めします。お金も健康管理もです。最初は面倒なのですが、やってみると自分の事を隅々まで把握しているような安心感があります。私は毎月生活費や小遣いの記録をつけ年末にはそれらを合計しておおざっぱながら自分の支出傾向を知り現在の正確な預金高等も把握しておきます。また健康管理も健康診断、通院、服薬、症状等をその都度記録しておきます。記録したからといってお金が増えるわけでもないし、より健康になれるわけでもないのです。数字や年日付によって見える化するのは金銭の出費をより合理的にしたり、もしかの時に医師による問診に役立つかもしれませんが、何より今の自分を確かめ足を地につけて生活しているような感じがあるのです。母の健康管理記録を必要に迫られてつける事になった時に自分の健康管理記録もつけてみようかなと思ったのと、たまたま図書館で手にした女性公認会計士の本(借金まみれからついに年収の半分を貯金することができるようになった?なんていうちょっと眉唾っぽい本)がきっかけでしたけどね。