中国では、11月11日は“独身の日”だと聞いていたので興味をもって中国のネットを見ていて、おもしろい話をみつけました。
「中国では11月11日のネットセールは“独身の日”ではなく、11が2つ並んでいることから“双11”と呼ばれている。」と。そして「今、中国人の大学生に「11月11日は何の日?」と尋ねると、ほぼ100%“バーゲンの日”と返って来る」と。今年は過去最高の売り上げを挙げたのだそうです。
ルーツは、1990年代に大学生から発祥、“光棍節”とよばれたとか。光棍は独り者を指す言葉で、独り者を示す「1」が4つ並んでいることに引っ掛けて、11月11日は「独身者」(彼女、彼氏がいない人など、
“シングル”を幅広く含む)のための記念日になったのだ、と書かれていました。
それが“双11”の日として「バーゲンの日」になったのは、通販大手のアリババ
が「買い物を楽しみましょう」と呼びかけ、セールを開始したのが元。今では、アリ
ババだけでなく、他の通販会社や小売業までが参戦。日本の企業も参加している
そうです。10日夜から華々しいカウントダウンイベントが始まり、日付が変わると
同時に目玉商品が売り出され、パソコンの前に張り付いてネットショッピングが始
まるとか。もちろん参加者は独身者限定ではありません。そして宅配業者も大忙し!
だそうです。
“独身の日”があってもいいような気がするのですが、「独身者」が寂しく可哀そ
うだから、集まってパーティーをしましょう、というのも、その偏見に賛同できません。
当会が発足した27年前は日本でもそのように視られていました。それが嵩じて
単身者が偏見視され、異端視され、下着泥棒や“のぞき”犯罪などの容疑者扱いが
散見されていました。いやな想い出です。
“光棍節”が自分へのご褒美を買う日に変化し、“双11”になり、「独身者」が異端
視されなくなるのは、中国の若者にとっては、また親世代にとっても心の負担が少な
くなるのでは?
コメントをお書きください