ヒートショック? おひとりさまはショック!

 凛とした立ち姿で、舞台から、映画から、テレビの映像から私たちに圧倒的な存在感を長年見せてくださっていた平幹二朗さん。舞台にテレビドラマに、つい最近までお姿を見せてくださっていたのに、突然の訃報。びっくりしました。続いてびっくりしたのが死亡原因の推測の報道です。

 平幹二朗さんの死因は明らかになっていませんが、「ヒートショック」によるものだった可能性がある、との報道解説です。

 

 「ヒートショック」とは、温度の急激な変化で血圧が上下に大きく変動することなどが原因となり起こる健康被害のこと。血管が詰まると心筋梗塞や脳梗塞、破れると脳出血などを引き起こすことがあると言います。入浴時に急激な血圧低下により失神し、溺れて死亡するケース

は、入浴時のヒートショックの典型的な例だそうです。

 65歳以上の高齢者に多く発生し、年間1万人以上が亡くなっていて、調査によると、

2011年には約1万7,000人もの人々がヒートショックに関連した入浴中急死をしたと

みられ、その数は交通事故による死亡者数(4611人)を大きく上回っているそうです。

特に外気温が低くなる12月から1月にかけて、入浴中に心肺機能停止となる人が、

もっとも少ない8月のおよそ11倍に急増するといいます。

 

 予防法としては、浴室と居間・脱衣室の温度を同じにするよう心掛けること。湯を

沸かす時には浴槽のふたを開けたり、足元にマットを敷いたりすると良い、とのことです。

 寒冷地でなくても冬季に備えて、脱衣室や浴室に暖房装置を付けている人もいらっし

ゃいます。寒い脱衣室で衣服を脱ぐと、急激に体表面全体の温度が10度程度下がり、

すると寒冷刺激によって血圧が急激に上がる。一度急上昇した血圧は、浴槽の暖かい

湯につかることによる血管の拡張で、反対に急激に低下する。この急激な血圧低下が

失神を起こす原因となるのだそうです。

 熱い湯に首まで漬かる日本の入浴文化が危険性を増しているので、半身浴や、始め

は温めの湯にし、徐々に温度を上げるなど工夫が要りそうです。

 ヒートショックの危険性が高い人として、高齢者や、高血圧、糖尿病、脂質異常症を

もっている人が挙げられています。これらの人は家族のいる時間帯に入浴をと言います

が、おひとりさまでは・・・

 

 

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