NHK朝の連続テレビ小説 『とと姉ちゃん』 の視聴率が好調とのこと。私も観ています。今回は、信頼していた雑誌 『暮しの手帖』 を発刊した大橋鎭子さんと花森安治さんがモチーフでと聞いて、とても期待して見始めました。そして今週からはいよいよ主人公が雑誌業界に。 展開を楽しみにしています。
先週までは 『とと姉ちゃん』=常子が、当時の常識であった女学校を卒業したら嫁に行く、ではなく、「家族のために稼がなくては!」と、女性が就ける仕事が少ない中、就きたい仕事優先ではなく、給料の良い仕事に就くという事情を明るく描いていました。
もっと時代が下った私たちの頃も、自分に向いているとか、やりたい仕事ではなく、賃金高を優先して、限られた職種の中から就職先を決めていた人が多かったように思います。仕事は生きがいの
ためとか、能力があるから、ではない時代でした。
私が単身けんの事務局をお引き受けして27年、会員の方の来し方を聞く機会
が何度もありました。 その中で、きょうだい、特に男兄弟の教育費を得るために
婚期などには目を瞑って働き続け、気が付いたら1人暮らしのシニアになっていた
のよ、という方が何人もいらっしゃいました。『とと姉ちゃん』の常子さんと同じ状況
でした。その方たちがどのようなお気持ちで毎朝このドラマをご覧になっているのか
と思う今日この頃です。
男女雇用機会均等法ができて30年余、建設現場にも女性の活躍の場が広がっ
ています。そして今政府のスローガンは“女性が輝く社会の実現”です。
しかし現実は家庭優先で家事に時間を取られ働けない人が多いようです。
一方自宅の家事以外の仕事をしてこなかった人たちの高齢期の貧困が問題に
なっています。
私としては“女性が輝く社会の実現”を願っています。
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