スポーツが苦手な人間が隠居生活に入るとどうなるか? なんて考えなくてもすぐ想像がつきます。そうです。オタクです。
隠居生活に入って十年目。最初は“なんて楽な日々なのだろう”と思い、「晴耕雨読」よろしく、天気が良ければ手近なところへ見物・観光に、食事に。お天気に不安があればテレビ・ビデオ三昧、溜め込んでいた想い出物(写真や資料)の虫干し、と、それなりに充実した「のんびり」を味わっていました。
しかし、それらの“仕事”も底を突き、後20年はあろうかと思われる人生をさて、どう過ごすか。
一念発起して、今だったら始められそう、と思って「東海道53次を歩く」という
ツアーに参加することにして、「第1回日本橋から品川」に参加してみました。
体力ぎりぎり、何とか次回もOKという感触でした。参加者の多くが同じくらいの
お年頃。圧倒的多数が一人参加で、実に心地よくおしゃべりしながら歩けました。
その道中、私が引きこもり気味で、何とか毎日外歩きができないかと考えて、
「お買い物に毎日出る」を目標にしようかしら、と思っていることを言ったら、
「そうよそうよ、私はできるだけ遠くのスーパーへ行くことにしているわよ」「私もよ。
ウィンドーショッピングだって楽しいじゃない?」と。
そうなの? みんなもちゃんと足腰を鍛えることを毎日心がけていらっしゃるンだ、
とつくづく感心してしまいました。
初めてあった人ばかりでしたが、「次回も一緒に歩きましょうね」と言い交して
帰途につきました。
「生徒」と言われた時代は“帰宅組”。「学生」だったころは兼業社会人。スポーツ
に繋がることは何もしてこなかった晩年、今からでも“外歩き”することで五感の退化
と足腰の衰退を緩やかにするため“外歩き”を、新年度を起点に始めようと思っています。
これで成果が出れば、国民健康保険と介護保険については、納付義務を果たし、
利用権利の行使無し、ということで優良高齢者になれるでしょうか。
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