家族には勝てない・・・

 前回のブログ「病院の付き添いがしたいから「パートナー認定」を!?」にご意見をいただきました。


入院時の対応について。

いっそ単身者であれば、付添は家族でなくとも大丈夫なのでしょうが、同性パートナーの場合、普段は疎遠な親族がしゃしゃり出てきて、自分が一番身近な存在であるにもかかわらず、蚊帳の外に置かれてしまう、といったことがよくあるようです。 つまり、単にロマンチックな結婚願望的なものではなく、入院時をはじめ、保険加入時や賃貸住宅入居時、住宅ローン借入時等、

対外的に(親族に対しても)二人の関係を証明する場面で必要だという側面もある

らしいです。


 そうなのだと思います。しかし、単身者でも起こっています。「家族が

一番」という風習はまだありますから、阻害してきたにもかかわらず、家族

だから、親族だからとずかずかと割り込んでくる・・・

 そんな時、同棲しているとか、事実婚だとかの関係ではなくても、日頃親

しく「遠くの親戚より、近くの他人」関係にある人も、邪魔者扱いを受ける!

よく聞く話です。

 えっ?と思う事例では、成年後見契約をしている後見人までもが解約され

る、という話も聞きました。また、病気になった途端、長年同居していたの

に、相棒の子供から追い出さされてしまったなどなど。


 同居したり、支えあったりするのに「関係証明書」が必要な社会に私は

疑問を抱いているのです。周りからの問いかけに堂々と自己主張をすべきな

のではと。また、相棒や支援者仲間のことを考えれば、黙ってしまうのは裏

切りではないのかと。

 家族の偏見は、社会の偏見からきているのかもしれません。しかし、今の

私たちは他者の日々の暮らしにどれだけの同一性を求めているでしょうか。

誰と暮らそうが、本人がいいというのなら、それでいいンじゃないの、と

深入りなどしていないのではないでしようか。

 家族・親類縁者が同じ地区で暮らし、同じ職業に従事している地方と違っ

て、住民移動の多い渋谷区や世田谷区で、ほんとうに切実な悩みなのかと

思っているところです。自己責任で自由に生きていきたいものと。



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