病気になっても、できるだけ家族の世話にはなりたくないという人が多数派となっています。また人生の最後まで自分の持てる力で、と思っている人が当会の会員の中には多いと思っています。
8.29のNHK TVの番組で、「在宅医療」を選択した人のレポートを取り上げていました。とても興味があって食い入るように視ていました。
家族同居で「在宅医療」を選んだ人、1人暮らしで「在宅医療」を選んだ人、それぞれのケースを取り上げていて、一応バランスが採れていました。
が、1人暮らしの人にも別居の家族がいて、時々訪ねてきていました。本当に一人暮らし、伝言や意志など何かを托す身内がいない人は
登場しませんでした。ある意味、暖かさを感じる番組でした。
天涯孤独、身内には頼ってよい人がいないという人たちの話を日々聴い
て、どこかに安心への入り口はないかと探している私には、「まあね」と
いうため息とともに番組を視終りました。
以前同様の趣旨の番組では、タブレットなどを介して要介護・要看護・
要支援の様子が常時医師や看護センターに届くので、一人暮らしであって
もすぐに対応できるから心配はいらないと言っていました。
今回の番組では、このような在宅医療システムがある地域はまだ限られ
ていることと、家族が同居でなくても「居る」ことが前提で話されていま
した。
また、掛かる費用についても、介護保険や健康保険、またその費用につ
いては収入により限度額が設定されてはいるものの、概ね1or2割の負担
でそのサービスが受けられることを伝えていました。その額が3~4万円と。
しかし現実的な話として聴いているのは、寝たきりに近い状態では全生活
費は月額30万円近くです(含住居費・食費・生活雑費)。
訪問在宅介護・看護・支援は国全体としては費用の削減になると言われ
ていますが、通所の交通費は患者負担ですが、往診等看護・介護支援側の
交通費はどちらの負担なのでしょうか。
このような切り取りの実態はどのように参考にしたらよいのでしょうか。
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