「1人分の食事を作るのは難しいわよねぇ」とはよく聞く言葉です。確かに外食の定食や懐石料理のようにとは言わないまでも、「1日30品目を取りましょう」と管理栄養士が言っているテレビ番組を見ると、引いてしまいます。
しかし、まあ理想はそうでも毎日自炊で、1人暮らし想定70年間を考えると、1日2日は端折っても一週間通したらまあまあかぁ、くらいで良いと思うのですが・・・
50年間自分のためにではなく、家族の為と、自身の面子のために食事作り
をしてきた私からいうと、美味しい食事を、という日より、バランス優先・経
済重視、質より量、という日が多かったと思っています。
家族がそろって食卓についた日は何日あったかしら。各自のスケジュールで
活動していると、夕食の時間はバラバラ。かろうじて朝食の数十分が顔を合わ
すわずかな時間だったように思います。それも語らい無しの「業務連絡」だけ。
私が帰宅してみると、家族の友人・知人、甥や姪が突然いることや、病人風
になっている家族がいたりして、味よりもニーズに合わせることが第一だった
ように思います。
ある時期は小学低学年から80代までの3食を、朝作って出勤していました。
学校用の弁当と老親の昼食があったからです。私は帰宅時間が決められない仕事
だったので、朝しか作れなかったのです。
その結果、私は1人分の食事作りが上手になりました。この幅広い年齢層と
食事時間の違う人たちのニーズに対応するとなると、一つの調理で3種類くら
いに作り分けたり、一口分のお余りを弁当のおかずや小鉢にリフォーム・リユ
ースしたりなど、あの手この手で切り盛りしてきました。その結果、食材の無駄
も残り物も出ない日々でした。 おかげで1人分のおかず作りに自信ができて、
流行らない小料理屋ならできそうな気になるほどに成長しました。
自慢するほどのことではないのですが、私の「賄い食」の話を面白く聞いて
くださる方が増えてきましたので、「エコ食」を再開しようと思っています。
気が向いたらHPの「エコ食」にお立ち寄りください。きっと食費が減額され
ることでしょう。生ごみも少なくなることと思います。ではでは・・・
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