年金生活の我が友たちと話していて、話題は最近の株価の2万円ラインの攻防。長い間株価が低迷していたので私たちは「カブ(蕪・株)の冷凍保存」と呼んでいました。しかしアベノミクスか何だか知らないですが、この2年程はやっと株価が上向きになって、少しはお小遣いの増額が望めそうになり、何となく明るくなってきています。そして外出のお誘いがボチボチ活発化しています。
私たちの若い頃は高度経済成長期とバブル期とがあって、江戸っ子でも
ないのに「宵越しの金は持たねぇ」とばかりに月給は残らないように使い、
ボーナスは大型消費と貯蓄を半分半分という日々を送っていました。
女性の就職先は事務補助職が一般的。同学歴・同年齢でも男女の給与に
差があるのは当たり前、と信じ込んでいました。それがいやなら公務員に
なればよいと言われていたのですが、当時は公務員にあこがれるような雰
囲気はなく、民間で高額の報酬がいただければその方が良い、と言われて
いました。年功序列と終身雇用が常識だったので、年と共に貯蓄高は自然
に増えていくもの、くらいに考えていて、老後資金を積極的に溜めような
んて思っていませんでした。(その後この認識は甘かったと思い知ること
になるのですが・・・)
こんな昔話をするうちに、今時の若いモンはしっかりしてるネ! と言う
話になったのです。報道によると、なんでも銀行や証券会社などの資産運用
講座に20,30歳代の参加が多いとか。年金だけで生活していけないのは今
も昔も同じ。でも今の若い人と昔の若い人との意識の違いを目の当たりにして、
情報量の違いにも気付かされました。私たちの頃は身近な人たちの現実から学
習していましたが、現代はマスコミ報道や企業の広告・広報活動を通して、広
い視野と視点から全人生を見据えた、計画性のある人生を送る若い人が増えて
きたのでしょう。昔の若いモンは感心しきりでした。
景気低迷期に取り崩し過ぎた老後資金。少しは取り戻したくて、婆友たちは
テレビとパソコン・スマホで株価ウォッチを続けています。脳トレにもなるこ
とでしょう。
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