報道からですが、“韓国の全世帯に占める単身世帯の割合は昨年、26.5%に達したことが、韓国統計庁の調査で明らかになった” そうです。文末は “単身世帯の増加に伴い、晩婚者や非婚者も増えており、「個人主義」意識が強まることでもたらされるマイナスの影響が少なくないとの分析もある” で締め括っていました。
「個人主義」意識が強まることでもたらされるマイナス、ってどんなことなのかしら、と考えてみました。
まず「個人主義」をPCのウィキペディアで調べてみました。
「(こじんしゅぎ、英: individualism、仏: individualisme)は、国家や社会の
権威に対して個人の権利と自由を尊重することを主張する立場。あるいは共同
体や国家、民族、家の重要性の根拠を個人の尊厳に求め、その権利と義務の
発生原理を説く思想。ラテン語のindividuus(不可分なもの)に由来する。
対語は、全体主義・集団主義。」 と出ていました。
国家が考える「個人主義」のマイナスの影響とは、どうやら国家や社会の権威
よりも個人の権利が優先されることで、説明責任が増し面倒な手続きが増える
ことによる統制・統率の効率が落ちることなのかと思いましたが、どうでしょうか?
26年前、「単身けん」を立ち上げるのよと、ある福祉関係の政府委員に言ったら、
「バカなことを言うんじゃないよ。そんなことしたら国家財政が持たないよ。社会の
最少単位は家庭・家族だよ」と言われたことを思い出します。
しかし四半世紀経った今、課税も福祉も個人単位に移行しつつあります。
その代り、個人の義務もはっきりしてきました。そして社会が“大人”になってきた
ように思います。しかし義務を果たせない人たちも浮き彫りになってきました。その
手当てができるまでまだまだ時間がかかりそうですが。
単身世帯の割合が全国平均の2倍(56.3%)と高いソウル市江南区ノニョンドン
一帯は、「単身者のパラダイス」と呼ばれているそうです。害虫駆除から蛍光灯の
取り換え、宅配水まで、24時間電話1本で受けることが可能な単身者向けのサー
ビスが充実している、と書かれていました。日本でもかなり充実してきて、暮らし
良くなってきました。その分生活費はかかりますが。
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