初対面の若者です。しかし40歳を超えていらっしゃるので、中年というべきなのかもしれません。(私から見れば若者です)
彼は18歳から1人暮らし。毎日したいことややらなければならないことに追いかけられて、寂しいとか、違う生活がしたいとか思うこともなく、まぁいいか、こんなものよね、皆、と思ってきたそうです。しかし元同級生との話の中で子供の話が出てくるようになり、「あれっ」と思うようになったとか。
今の自分には親はいるけど家族がいない。親には自分という子供がいる。自分
が親の歳になり老後を迎えた時、最後はどうなるのか、死後は誰が片付けてくれ
るのか。見えない未来が見えてきてコワクなった、というのです。そして「石川さん、
ぼくってどうなるの? 孤独死するの? いやだなぁー」というのです。
「孤独死」っていうから嫌なのでしょ。元気でビンビンコロリ「ひとり死」だったら
いいのでしょ、と言うと、「まあね」とのこと。
要はテレビ報道のゴミに囲まれ腐乱死体で発見されるという孤独死のことを想像
しての発言だったのです。
仕事についていればそのようなことはなく、病気で出勤できない状態であれば、
職場に連絡を取るのが常識。そして職場の仲間は助けてくれることでしょう。
もしも連絡が取れないほどの容態なら、不審に思って職場から誰か訪ねてくれる
ことでしょう。だから例え急死するようなことがあっても、24時間以内には発見され
ると思うけど? と言ったら、「そうですよね。安心したぁ」と。
彼の場合身元引受人は親だと思うので、親のところへ連絡が行くと思うのですが、
親がいない場合はどうなるか? 血縁を手繰って誰かのお世話になることになるの
でしょう。その時の準備はあってもいいのかな、とは思います。自己申告書=エンデ
ィングノートのようなものです。
せめて次のようなメモでもあれば、引受人は助かるのではないでしょうか。
究極の個人情報ですが・・・
*死後事務のお願い事項
・病院・医療施設の退院・退所手続き
・親族及び関係者への連絡事務。
・葬儀、埋葬、供養に関する事務、及びその費用の支払い。
・生前の、未払い代金の支払い。
・クレジットカードの精算と解約。
・公共料金等(電気・ガス・水道・電話・新聞・インターネットプロバイダー・NHK・CATV)
の精算と解約。
・行政や各種機関への各種届出(介護保険、国民健康保険、国民年金、保険会社、銀行・
証券会社等金融機関、等)。
・死亡年度分の住民税・固定資産税の納税手続き。
・勤務先企業・機関の退職手続き。
・住基カードや印鑑登録証、運転免許証などの返納手続。
・居住建物の清掃や明け渡し、敷金もしくは入居一時金等の受領。
・日常生活で使用していた物品等の遺品整理と廃棄物処理。
・自動車の売却及び関係諸届。
・ペットの管理。
・所属する各団体への退会手続。
・パソコンのデータの廃棄。
・CD・DVD・アルバム・書簡の廃棄。
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