「孤独死だけはしたくない」という人は多数派です。そこで、「孤独死とはどういう状態のことだと思っているの」と訊くと、「誰にも看取られずに死ぬこと」という人が多いのですが、マスコミや識者は「死後数日以上経ってから発見されること」と定義しているケースを多く見かけます。長患いの末であれば、医者や看護師・介護士の看取りがあるので心配はありませんが、PPK(ピンピンコロリ)を望むなら、みまもり制度やビジネスで準備をしなければなりません。
見守りビジネスはいろいろあります。情報システムを利用して別居
あるいは勤務先の家族に現況を常時配信するもの。同システムで管理
会社に送信して見守りを依頼するもの。宅配弁当や飲料、牛乳、新聞
販売店、郵便配達など、訪問系のビジネスと組み合わせた見守り等々。
ここで問題になるのが、見守りなのか、監視なのか。この兼ね合い
というか、受け止め方が難しいようです。本人の意思で依頼する場合
は納得済みなのでいいのですが、良かれと想い、家族や福祉行政が付
けた場合、トラブルが起きることもあるようです。
もう一つ助言をするとすれば、見守りを依頼した以上、現況を変え
るときは連絡をすること。例えば旅行などに出かける場合や長時間外
出するときは、留守時間を連絡すること。またスマホなどを利用して
情報発信するシステムの場合は携帯していないとか、電源を切ってい
るとか繋がっていないことを伝えること。
一番当てにならないのが訪問見守り。異変で返答がないのか、留守
しているのか分からないで、後で騒ぎになるという報道を時々目にし
ます。頼む以上は自分からも密に連絡を取ることは義務でしょう。
なお費用ですが、設備費は別として、見守り料としては1日100
円~300円が相場のようです。家族と暮らしていてもそれくらいの
コミュニケーション料はかかるのではないでしょうか。
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