福岡市の整形外科医院で、高齢の入院患者らが10人死亡という夜間の火事がありました。その後、続報として原因や改良すべき点が各TV番組で伝えられてきました。
防火扉が稼働しなかったので、煙による窒息死だった、と言います。私は火事で死亡と聞けば、焼死だと思っていましたが、最近は煙による場合が多いとか。それは建材や内装材、家具など、また寝具や衣類など、身の回りの素材が、天然素材でなく、機能性を高めた複合素材のため、燃えやすいというよりも、ガスや煙を大量に発するからだとか。
かつて閉じられた部屋で火災になったら、窓を開けると新鮮な空気が
入ってきて、勢いよく燃え上がるから、気を付けるようにと教えられて
きました。しかし、この度の火災では、防災専門家という方が、「助け
に来るまで上部の窓を開けて、有毒ガスを逃がしながら待つのが正解だ
と言っていました。亡くなった方のほとんどが70歳以上だったと思いま
すが、たとえ体が少し動かせる方がいたとしても、窓を開けてまず排気・
排ガスを、と思いついたかなぁ、と思ってしまいました。
都市部ではますます集合住宅に住む人が増えていくと思います。
そして高齢者の住居もサービス付高齢者賃貸住宅や老人ホームに代表さ
れるように集合住宅が多くなるのではないかと私は思っています。
いざ火事というとき、どのようにして助けを待つか、もっと情報が欲し
いものです。
火災訓練、防災訓練と言えば、消防組織を中心とした、助けに向かう
人用の訓練ばかりが目につきますが、受け手がそれまでどのような体制
を整えていれば、よりスムーズに、より効果的に避難、救助ができるか、
そのような情報をもっと流してほしいと切に想いました。
私は旅先のホテルや病院で火事になったら、バッグを抱えて逃げるこ
とを考えることにしました。身元の分かるもの、薬、メガネ、これらが
ないと避難先で困るからです。ポシェットや小型のバッグにこれらの貴
重品を入れてから、枕元に置いて寝ることにしましょうか。時間があっ
たら着替えて助けを待ちましょう。
そういえば私を育ててくれた祖母は「明日着る物を枕元に揃えてから
寝なさい。寝間着は他人様に観られても構わないくらいのものは着てい
なさいよ」と言っていました。
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