大災害の教訓を活かすには?

 防災の日は9.01です。しかし阪神淡路大震災があってからは1.17が震災時の行動を確認する日になり、東日本大震災からは3.11が津波対策を考える日になりました。

 

私の被災対策を考えるとき、自宅滞在時に限って言えば、1.17が想定災害になります。洪水被害はまず受けそうにない、津波は届かないはず。地盤がしっかりしているし液状化の心配もないとは言われていても、地震の揺れは避けられませんし、関連火災の可能性はあります。

 

 私の住んでいる自治体の人口は87万人とも言われています。大震災時

に区が1人ひとりに救いの手を平等に差し出すのは無理と考えています。

むしろ公的支援はないものと考えて、対策を立てておく必要があると思

っています。また区の下部組織の町会も、日々増え続けるマンションの

林立に対応しているとは思えないので、公的支援は待っていても届かな

いと思っています。

 

 そこで私は自衛しかないと思い、2週間分の引き篭もり用備蓄を心が

けています。しかしこの大規模住宅地がわずか2週間で通常生活に近い

状態に戻るとは考えられません。老い先短い身ですから、10年、20

先を考えて状況待ちなどできません。すぐに行動を起こすことでしょう。

 

 まず知人、友人の安否確認。続いてどう生き抜くかの相談。状況によ

っては遠隔地への一時避難も相談することでしょう。この場合の私の知

人友人は、同じ行政区にはいません。なぜなら、今の居住区はベッドの

あるところであって、活動の場ではないからです。私の知人たちも同じ

です。地域で集団移住とか避難など考えられません。知人同士での移住

や避難になることでしょう。たぶん三陸の被災地との違いでしょう。

 安否確認は私がするというよりも、各地から確認の電話やメールが届

き、確認される方だと思います。

 

 住んでいるところ、生きてきた道筋により、各自の置かれた立場は様

々です。どの災害の、どの事例が参考になるかを考えてみないと、報道

されてくる大容量の情報の中で、「自分」が埋没してしまいかねません。

尊い教訓と言うのであれば、もう一度見直してみてはいかがでしょうか。

 

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