ひとり暮らしの若い人が、「独居老人が増え続けているンですよね。子供とか親戚だとか、一緒に住む人っていないンですかねぇ」と言う。「あなたのご両親は誰と住んでいらっしゃるの?」。「二人でいますよ」。「どちらかがお亡くなりになったら、あなたが一緒に暮らすの?」。「仕事もあるし、当分無理ですよねぇ」と言う。
家業があり、家業を子供が継ぐ以外に親子同居は考えられないのが今の状況なのに、気が付いていない。自分の親たちも独居老人予備軍なのに・・・
私が単身けんの事務局をしているのを知っている人は、よくこのような話を持ちかけてきます。そして「そうかぁ、
うちもそうなるンだぁ」で話は落ち着くのです。
そうなのです。独居老人は普通なのです。
核家族を楽しんできた人も、子供が育ち独立し、核分裂をして別の戸籍
を作る。1人去り2人去り、元の戸籍の人はそのうち誰もいなくなるの
です。それが家族としての自然な流れなのです。それを問題視する方が
おかしいのです。(石川の持論です)
問題にしてほしいのは自立です。受け身の人が多すぎるのです。
支援してほしいことを言ってくれないと、何もしてあげられないではな
いですか。日中一人でいるから寂しいので誰か話しに来て、と言えば、
そのようなボランティアの人に繋がるではないですか。
こんなことを書き始めたのは子育てのデータを見ていて、子供の預け
先がないという人がいて、一方で乳幼児預かりサポートの登録者のとこ
ろへ依頼がほとんど来ない、と言う事実を目にして、唖然としたからな
のです。なぜ繋がらないのか?
支援する方の努力は必要ですが、受ける方も情報収集の努力をしてほ
しいと思います。いくら支援体制を整えても、利用する方にアクセス能
力がないと、そのシステムは無いに等しくなりますから。
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