「寝不足・・・」と会う人ごとに交わしている挨拶の元、オリンピック中継。この日々ももう終わり。また4年後に。ロンドン五輪は時差9時間だったけれど、リオデジャネイロ五輪の時の時差は何時間になるのでしようか。
ロンドン五輪で印象に残ったのは日本選手の「家族」
幼少時から五輪選手を目指す親子とその家族。伝えられるエピソードは、テレビドラマなんかよりずっと感動的。そんなに努力し、ご苦労に耐えて素晴らしい選手に育て上げら
れた成果を、手を叩くだけの参加で申し訳ないように思いました。
成績の如何にかかわらず、多くの種目で真剣に競技に参加する自国
選手に大きな声援を送れること、一喜一憂できること、とてもうれ
しく感じています。
もちろん出場選手たちには税金から強化費が出ているのは知って
いますが、ご家族が負担されてきた費用と支援に比べれば、そんな
ものは大した額ではないでしょう。
女子レスリングの伊調馨選手が金メダル3連覇。それを応援する
客席の姉・千春元選手は銀メダル2連続獲得の五輪メダリスト。
千春さんの現在の職業は高校教師と聞きました。それを聞いたとき、
「よかった」と独り言を言いました。後の長い人生のことを思うと、
他人事ながら心配していましたから。
ほとんどの選手は20代で競技生活から引退すると聞いています。
他の選手の方々の将来にはどんな待遇が用意されているのでしょうか。
メダリストには年金が付くという国もあると聞いていますが、メダリ
ストばかりでなく、すべての選手の方の将来が気になっています。
ある番組でその点を指摘したコメンテーターがいました。どなただ
ったか忘れましたが識者のお一人が、「スポーツに関する学習や知識
の習得機会を作って、体験や経験を生かした指導者になれるよう、養
成するプログラムを作る必要がある」と言われていましたが、私も同
感です。これだけ国民を喜ばせ、国民に誇りを持たせてくださった選
手たちの将来を、相も変わらずご家族の負担にしてしまうのには心が
痛みます。
記憶と記録と想い出だけでは長い人生が生き通せるものではないと
思います。良い人生になりますように。
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