父親が娘の幸せを一途に願うのは、ごく普通の話です。しかし最近
事務局に寄せられた未婚のアラフォー女性から嘆きの一通にはやりき
れない思いだけではなく、怒りを覚えました。
何が書いてあったかというと、正社員の面接の打ち合わせの電話を
父親が勝手に切ったり、やっと決まった会社に「女だから置いてい
ただけるだけで十分です」と電話して、最低賃金のバイト扱いにな
ったりと散々な目に合っていると言います。だからずっと小遣い程
度の給料しか手にできていないと言い、毎月の国民年金(減額で1/4
なのに)の掛け金もつらいと言ってきています。
こんな想いまでして払っても、将来満足な額は受け取れないのです
よね、と嘆いています。お父さんは「旦那さんに養ってもらえば、
年金なんかいらない」の一点張りとか・・・
このお便りで思い出したことがあります。30数年前、私が東京に
転居してすぐのこと、当時は30代の女性にも再就職の口があるほど
景気がよかったので、面接に出かけました。採用が決まっていろいろ
書類が渡されました。その中に既婚者用の書類が1枚。それは夫の同
意書でした。つまり条件の一つが夫の自筆の承諾書だったのです。
担当者の話では、社会保険が適応される身分だと、内緒で入社しても
家族、特に夫の同意がないと続かないのだそうです。また、夫が妻の
就職を是としないのは、妻が扶養家族から離れると手取りが少なくなる
のと、妻を働かせていることが会社に知られると、面子にかかわる、と
反対し邪魔をするのだといいます。つまり、バイトやパートで非課税の
範囲の働き方だと、夫も機嫌よく認めてくれる、のだということでした。
制服を支給し、賃金を払いながら訓練する会社にとって、すぐに辞めら
れたのでは損害が発生します。
今は共働きを望む男性が多いと聞きます。彼女のお父様も時代の変化に
気が付いてほしいものです。
このお父様に有効な手が有ったら、教えてください。
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かねこ (木曜日, 07 6月 2012 20:57)
ひどい話ですね。
『毒になる親』という本を思い出しました。